こんにちは、大阪駅前の税理士法人トップ財務プロジェクトの岩佐孝彦です。
先日、加古川納税協会主催のセミナー講師を務めました。
テーマは「争族と相続税」です。参加者は約50名でした。
納税協会主催ということもあり、いつもとは勝手が違い、私の登壇前に
加古川税務署の資産税部門の統括官から相続税の申告書の正しい書き方に
ついてお話頂きました。
私が今回、健全な納税意識をお持ちの納税協会の会員様におきましては、
税理士としても敬意を表したいということ。
それに加え、ただ絶対に「相続貧乏」にはなって頂きたくないということ。
「相続貧乏」という言葉はある意味、不思議です。
「相続+貧乏」という一見相反する言葉をくっつけるのは、おかしな表現
です。相続というのは本来、親の財産を引き継ぐことです。普通は、資産の
プラス効果があるはずです。それなのに、なぜ貧乏になるのか?
主な原因は、不動産の相続税です。
国税庁の統計によれば、相続財産の半分近くは土地で占めている。
ただ相続した財産が、不動産など換金に不向きなもののウエイトが高いと、
その税額に見合うだけのキャッシュがなければ、相続税の納付に支障をきたす
のです。
最悪の場合、不動産を叩き売るか、自宅を売らなければなりません。
これが相続貧乏になるメカニズムです。
元税務署長でいらっしゃった、納税協会の専務理事にもセミナー終了後、
「大変わかりやすい内容で、よかった」と言って頂きました。
元税務署長の身に余るお言葉に恐縮です。
加古川の皆様、ありがとうございました。