こんにちは、大阪駅前の税理士法人トップ財務プロジェクトの岩佐孝彦です。
世界最強の投資家と言えば、ウォーレン・バフェットですね。
彼の哲学や人柄を伝える本は今までたくさん出ていましたが、自伝はあり
ません。ただ今日の一冊は、彼の名言が凝縮されています。
『バフェット・バイブル』ロバート・L・ブロック(徳間書店)
それでは、赤ペンチェックをみてみましょう。
▼ビジネスの世界では、フロントガラスよりバックミラーの方が
よく見える
▼リスクは、自分が何をしているか、理解していないことから
生まれる
▼肝心なのは、訪れたチャンスに「イエス」と答えるより、
「ノー」と言うこと。市場の乱高下は敵だとみなさず味方だと思え。
▼長続きする高い収益性と競争上の強みを持った企業を買え。
▼並みの企業安く買うより、一流企業を適正価格で買う方がはるかに
良い。
▼スタートアップ企業は私たちのターゲットではない。
▼金持ちになる秘訣を教えよう。余計な雑音を耳に入れない。
他人が貪欲な時は用心する。他人が用心するときは貪欲になる。
▼必要のないものを買えば、必要なものをすぐに売らざるを得なくなる
だろう。
▼株式市場はストライクアウトのないゲーム。すべての球を打とうとする
必要はない。好きな球が来るまで待てばいい。自分で投資管理している人が
困るのは、周囲から「かっ飛ばせ!」と余計な応援をされることだ。
▼投資では「悲観」は友、「高揚感」は敵。
▼税金を納めることを考えれば、一定の割合で福利の利子がつく複数銘柄に
繰り返し投資するより、同じ割合で内在価値が複利的に増えていく単一銘柄
に投資した方がはるかに高い利益が出せるだろう。
▼時代は一流企業の味方、二流企業の敵。
▼事業が順調なら、いずれ株価もそれに追いつく。
▼バカでも経営できる企業に投資すべきだ。いつかバカが経営することに
なるかもしれないのだから。
▼自制心を持った買い手の敵は楽観主義。
▼優良企業とは、25年後も30年後も優良であり続ける企業のこと。
▼投資で成功するのにIQは関係ない。並みの知性さえあれば、他に必要
なのは、投資でトラブルを起こしかねない衝動にブレーキをかけられる
気質だけだ。
▼年間業績をあまり深刻にとらえないこと。その代わり、4年間、5年間
の平均業績に注目すること。
▼私たちは不確かな世界に生きている。確かなことは、アメリカはゆっくり
時間をかけて今後も前進していくということだ。
▼顧客を幸せにできない企業は消えてゆく。ビジネスとは、幸せを売ることだ。
▼悪い人間と良い取引はできない。
▼富裕層の上位1%に入る恵まれた人間は、残り99%のことを考える
義務がある。
▼優良企業が一時的なトラブルに見舞われたときが投資の絶好のチャンス。
私たちが買いたいのは、手術台に載った企業だ。
▼企業価値の見極めには、芸術的要素と科学的要素が必要。
▼分散投資は無知な人間の防御策。自分が何をしているか理解している人間
には必要ない。世界中の大金持ちの多くは、たった1つの企業のオーナーに
なることで巨額の富を得た。事業内容が理解できる企業を1つでも持っていれば、
多くを持つ必要はない。
▼株取引は簡単だ。有能で信頼できるマネージャーの力を借りて、本来の企業価値
より低い価格で優良企業の株を買う。そして、その株をいつまでも手放さずにいる
だけ。
▼明日もっと魅力的なものを見つけるつもりだからといって、今日、魅力的なもの
を逃してはいけない。
▼多少の損も投資では想定内。だから、それを防ぐ手立ては何もない。
▼評判を築くには20年かかるが、落とすには5分で足りる。それを頭に
叩き込んでおけば、違う生き方ができるだろう。
▼株式市場が落ち着いている時に、不動産を購入する必要がどこにあるだろう。
▼企業評価の最も重要な算出基準は「価格決定力」だ。価格を上げても競争相手に
負けない企業は一流企業。価格を10分の1セント上げるのも運頼みの企業は三流
企業だ。
▼賢い人間が破産する一番の理由は「借金」だ。
経営者というより、投資家としての名言が多かったですが、ビジネスは
詰まるところ、投資回収ですから、バフェットの言葉は大変学びになります。
今日も社長業を楽しみましょう。