こんにちは、大阪駅前の税理士法人トップ財務プロジェクトの岩佐孝彦です。
私たちビジネスパーソンが知的労働生産性を上げるために、脳のコンディション
をいかにして整えるかは大切です。
古代ギリシャの哲学者プラトンはこう言いました。
「人生において成功するために、神は人にふたつの手段を与えた。教育と運動
である。しかし、前者によって魂を鍛え、後者によって体を鍛えよ、という
のが神の教えだ。このふたつの手段によって、人は完璧な存在となる。」
【教育=読書】でカバーできますが、運動は自らタイムマネジメントして、
その時間を生み出すしかありません。そこで、読めば思わず運動したくなる、
そんな本を今日の一冊としたいと思います。
『脳を鍛えるには運動しかない!』ジョン・J・レイティ(NHK出版)
それでは、赤ペンチェックをしましょう。
▼サザンミシシッピ大学の研究者ジョシュア・ブロマン=ファルクスは、運動が
不安感受性を下げるかどうかを調べた。その結果、激しい運動をしたグループの
方が早く、大きな効果が出た。有酸素運動は不安障害のどんな症状も大幅に和ら
げることを数多くの研究が示している。
▼運動をすると、体の筋肉の張力が緩むので、脳に不安をフィードバックする流れ
が断ち切られる。体の方が落ち着いていれば、脳は心配しにくくなるのだ。また、
運動によって起きる一種の化学反応には気持ちを落ち着かせる効果がある。
▼運動すると、恐怖から走って逃れる。具体的には以下の通り。
①気をそらす
②筋肉の緊張をほぐす
③脳の資源を作る
④別の結果があることを教える
⑤回路を作り変える
⑥立ち直りが早くなる
⑦自由になれる
▼コットマンは、毎日運動できればベストだが、休み休みでも運動すれば驚異的な
効果があると結論した。運動が「毎日やるか、まったくやらないか」というものではない
ということを肝に銘じてほしい。もし数日間、あるいは一、二週間、運動しそびれたとし
ても、再開した翌日には、海馬はBDNFをどんどん生産している。
▼運動をさせた子供は成績が上がる。
▼運動すると、35%も脳の神経成長因子が増える
▼運動することでストレスやうつを抑えられる
▼運動で5歳児のIQと言語能力には大きな差が出る
▼運動する人は癌にかかりにくい
▼運動を週2回以上続ければ、認知症になる確率が半分になる
物事なんでも、メリットとデメリットがありますね。私もクライアントに資産防衛スキーム
をご提案する際、デメリットも敢えてお伝えするようにしています。
デメリットよりもメリットの方が大きいか否か?
ただ運動に関していえば、運動することによるデメリットはない?
いいことずくめって感じですね。
ユニクロを展開され、フォッブスの世界の富豪ランキング日本人1位の柳井正氏
はこう言いました。
「 経営者は危機感にもとづいて経営をやるべきであって、【不安】にもとづいて
経営をやってはいけません。常識にとらわれて出てくる思い込みは単なる不安
です。不安とは漠然としたもので、大半が確証のないことで、起こるか起こら
ないかわからないようなものです。そして、自分ではコントロールできない
ものです。」
運動すれば、日常で感じる不安を払しょくし、ポジティブになれる。
運動は経営者にとって必須科目ですね。今日も社長業を楽しみましょう。