こんにちは、大阪駅前の税理士法人トップ財務プロジェクトの
岩佐孝彦です。
わが社では、顧問先のお客様とご面談する際、方眼ノートにメモを取るように
しています。スタッフにも方眼ノートを持たせています。
しかし、まだまだ戦略的に活用しているとは言えません…(汗)
そこで、本日の一冊はコチラ!
『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』高橋政史著(かんき出版)
普通の大学ノートではなく、方眼ノートを使うと、どんな効果があるのか?
それでは、本日の赤ペンチェックです。
▼◎頭がよくなるノート × 能力にフタをするノート
①見るからにすっきりと美しい
②使うペンは3色以内
③余白が十分取られている
④図・表・絵・グラフなどがたくさん入っている
▼頭がいい人は、頭の中がいつも整理されています。
頭のいい人の代表選手ともいえる東大合格生が、そのまま参考書になるくらい
パッと見ればすぐわかるノートを書きます。
▼仕事でも勉強でも、大事なことは情報を頭に詰め込むことではありません。
情報をいかに整理し、効果的に使いこなせるかどうかで結果が決まります。
頭の良さは「フレーム」で決まります。フレームがしっかりしていたら、人は
正しい思考・行動ができるようになる。
▼大前研一さんいわく、
「私は仕事でメモをとったり、アイデアを練ったりするときに、青色の方眼紙
を使っている。その方眼紙の左下から右上に向かって、ポイントを書き出して
いくのである。クライアントの話を聞きながら、そうやってメモを取っていく
と、方眼紙の右上にくるときにはピラミッド・ストラクチャーが完成して、
一つの結論が導き出されている」
▼マッキンゼーでは、すべての思考ステップは「空・雨・傘」であれと
叩き込まれる。「シンプルさは究極の洗練」レオナルド・ダヴィンチの言葉。
*空 … 事実認識
*雨 … 状況確認
*傘 … 行動・提案
▼1テーマ1ページに限定する
▼書き心地ファースト! ケチるは知的生産の敵。
*方眼ノート … ライフ社製450円
*走りのいいペン … PILOTのVコーン3色、ハイテック
▼1万枚の法則 … たくさん書いて、たくさん捨てる
▼見出し+3分割(事実・解釈・行動)
▼勉強ノート … 見開き2ページ1テーマ
▼センタースペースを制する者が勉強をも制する
⇒ 先生のコメント自分の言葉を書き込む「気づきスペース」
▼「なぜ5回」を展開
列挙した事実を踏まえ、フォーカスすべき問題を決め、その問題を「なぜ5回」
で掘り下げ、本質的な課題を見極める
▼勝負ノートを作る3つのポイント
①プレゼンノート=新聞の1面記事をつくる
②メッセージ・ファースト! 結論から最初に伝えよう。
③狙う「心理効果」から逆算して4チャートを選ぶ
▼心理効果① ビフォア・アフター効果
楽天市場の立役者。通販番組、美容ダイエット商品では定番の対比効果。
人はギャップに反応する。ビフォア・アフター効果のフレームを使わなくては、
何の商売も成り立たない。
▼カギは【比較する軸】の設定!
①伝えたいメッセージのキモ、つまりそのメッセージを届ける相手が「重視する、
気になるポイント」を決め、そのポイントを左側のタテ軸に並べる。
②軸ごとに、ビフォア・アフターで情報を対比させる。
③最後は、その対比から導き出される意味合いを抽出する。
▼心理効果② ピラミッド効果
サントリー、ANAも使うビジョン・戦略を結晶化する1枚の地図効果。
人は【頂点】が大好きな生き物。
▼カギは【上から下】への展開!
①1層目 … ゴールを決める
②2層目 … そのゴールを実現するポイントを3つ書く
③3層目 … それぞれのポイントごとに取るべきアクションを書く
▼心理効果③ ウォーターフォール(=滝)効果
スターバックスをはじめ、決算発表資料に登場する一目でわかる効果
人は【段差】に反応する
▼心理効果④ ビルディング効果
単なる数値データの情報が、ストーリーを語り始める棒グラフ効果
人は【高低差】にも敏感な生き物。1枚の絵は1000語に勝る。
▼カギは【意味ある差】に焦点化!
①メッセージに対応した棒グラフを見せる
②コントラストをよりクリアにするために強調をする
③その詳細もしくは意味合いを右側に書く
いやあ、目からウロコのノート術でした。
クライアントに対する資産防衛スキームの提案や、税効果のプレゼンなどに
活かしたいと思います。勝負ノートをどんどん作っていきたいですね。
今日も社長業を楽しみましょう。