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40代を後悔しない50のリスト

無題

 

こんにちは、岩佐孝彦@税理士法人トップ財務プロジェクトです。

ソフトバンク創業者の孫正義氏にはこんな名言があります。

「20代で名乗りを上げ、30代で軍資金を貯め、40代でひと勝負をかけ、

50代で事業を完成し、60代で後継者をつくる」

 

私も今40代真っ盛りですが、周囲の40代を見ていると、何かもう守りに入って

いたり、惰性で生活している人を多く見かけ、自分自身も一つ間違うと、そういう

ふうに流されそうで怖いです。(苦笑)

孫正義氏の言葉を借りれば、本当はもっ攻めていくべきなのに…(汗)

多くの人が40代の10年間でつまらない人になってしまう?

 

 

そこで本日の一冊はコチラ!

『40代を後悔しない50のリスト』大塚寿著(ダイヤモンド社)

 

それでは本日の赤ペンチェックを見てみましょう。

 

▼40代は30代の延長ではありません。走る方向が180度変わってしまう、

人生のターニングポイントなのです。40代は、関わる世界、守るべき世界が

広がり、すでに積み上がった歴史や実績の上での局面となるので、そのときの

対応次第で、仕事でも家庭でも、その後の人生を大きく左右する決断を迫られる

ことになるのです。定年退職した人のほとんどの後悔が、40代にあるというの

も顕著でした。

 

 

▼家庭においても、子供の教育のこと、受験のこと、夫婦間のこと、親のこと

など、これまであまり意識しなかったことに気をもむ機会が増えるのです。

40代は、そのコントロールが利かず、公私ともに他人に振り回される10年間

といえるかもしれません。

 

 

▼30代は育児だったのが、40代は教育に変わりますし、思春期を迎えた子供

との距離感は確実に変わるものなのです。30代の頃はすり寄ってきて、ほっぺ

にチューしてくれた娘からは「うざい」と避けられるようになってしまうのは

ショックですが、それも仕方ありません。娘を持つお父さんにとって、40代は

そういう試練の年代でもあるのです。

 

 

▼私の10代は、不完全燃焼の生煮え感が残る挫折の連続でした。「こん畜生」

「いつか見ていろ」とずっと心の中でつぶやいていた青春時代だったのです。

40代は敗者復活のチャンスであるといってもいいでしょう。まさにリベンジ

というか、敗者復活というか、高校受験や大学受験ではずっと敗者だった私が

名うての大手企業からどんどん仕事を受注していったのです。500万円単位で

増えていった収入は、すぐに3000万円を突破。その後も1000万円単位で

増えるようになり、あっという間にプロ野球選手のようになってしまいました。

 

 

▼私たちは二元論、つまり「白か黒か」「勝ちか負けか」「好きか嫌いか」、そして

「成功か失敗か」という発想が大好きです。私も40代になるまでは、とにかくこの

呪縛に囚われていました。そこで、知人の心理学者にこういわれました。

「白と黒の間にはグレーがあるので、そもそも白か黒かでは心がおかしくなる」

というもので、さらには「成功か失敗か」についても、成功の中にもナンバーワンを

目指すだけでなく、オンリーワンを目指す生き方もあるのだから、決めつけは可能性

を小さくするという指摘を受けたのです。

 

 

▼「仕事に追われるな、仕事を追いかける人間になれ」という言葉がありますが、

周りに振り回されることの多い40代がのほとんどが、仕事に追われているという

感覚を持っているのではないでしょうか。

そこで提案したいのは、毎週ドキドキする「ゴール」を設定する方法です。

週次で自ら目標設定し、そのゴールを楽しく追う工夫をすることによって、かなり

の部分を防止することができるようになります。週次の能動的な目標設定の最大の

効果は、自分の方から仕事を追いかけるようになれることです。

 

 

▼40代というのは、出征レースの最終コーナーに匹敵する非常に大事な時期です。

2、30代と40代が決定的に違うことは、40代には収穫期が始まることなのです。

2、30代が成長期なのに対し、40代からは成熟期が始まるのです。この時期は、

「どこまで目指すか」をぜひとも考えてください。ラストチャンスとして「具体的に」

未来設計するのです。

 

 

▼結局のところ、負荷をかけないと自分の本物の力は引き出せません。小手先で仕事を

こなしているとそれが癖となり、成長はその時点で止まってしまうのですが、それに

気づくのは悲しいかな、5、60代になってからなのです。自分を振り返る時間を

持たないと、現状認識すらできず、「流されている」状態に陥りやすくなります。

忙しいという感覚だけでなく、きちんと成果を刻むには自分を振り返る際の明確な基準

が不可欠になります。

 

 

▼週末の土曜日、日曜日をそれぞれ「午前」「午後」「夜」に三分割して、合計6コマに

したうえで、それぞれのコマで何をするのか計画するという方法です。

もちろん、6コマの中でゆっくりと体を休める時間も作れますし、逆に体を動かす時間も

十分に取れるわけです。日曜日の夜から仕事を始めるとブルーマンデーがなくなります。

もちろん、この原稿も週末に書いています。私自身「週末作家」みたいなもので、平日の

9時から17時までのビジネスアワーに原稿は書きません。メインは週末で、それに加えて

平日の17時以降にコツコツ書き進めるといったペース配分です。もちろん、週末は原稿を

書くばかりでなく、家事や育児にも参加しますし、家族と一緒の時間も過ごします。

 

 

▼「10分でできる仕事」を常に持つ方法です。私は意識的に、この時間を企画案のアイデア

出しや執筆、Webの情報検索を初め、新規顧客開拓のアポ取り電話に活用しています。

1時間、2時間という単位ではなく、10分という刻み方の方がいいアイデアやキレのある発想

が出たりするものなのです。

 

 

▼自分自身を振り返ることもなく、ただ目の前にある仕事をこなしているだけで、いつの間にか

50代を迎えていたというのです。そうならないためには、走りながらも振り返る時間が必要

です。ところで、あなたは通勤の行き帰りに何をしていますか?

その時間を「自分自身を振り返る」時間にあててほしいのです。多くの50代、60代の諸先輩

が40代に自分の時間を持てなかったことを後悔しています。

会社では仕事に忙殺され、週末やたまの休みは家族サービスなど、自分を振り返る時間など簡単

につくれません。いつかまとまった時間をつくって…といってなかなか作れず、毎日を過ごして

しまったことを多くの人が真剣に後悔しています。通勤時間は毎日ありますから、あえてその時間

を自分自身のフィードバックにあてることで、余裕がない、時間がないという不満を解消できる

のです。直面している仕事上の課題をじっくり考えたり、対策や戦術、提案内容などを電車の中で

熟考したりもできます。実はこのフィードバックの時間があるからこそ、実力が自分の中にたまって

いくのです。実力を熟成させる時間と考えてください。ただただ会社に振り回されて、忙殺されて

いるだけでは、力は蓄積されません。

 

 

この本のメインターゲット層は中間管理職のサラリーマンかもしれませんが、私たち中小企業の

経営者においても参考になる部分が多々あります。日常業務やルーチン仕事に忙殺されて、真の

意味での社長業ができなくなる…(汗)

こんな罠にはまらないためにも、40代の経営者にとっても良書と言えると思います。

 

今日も社長業を楽しみましょう。

 

 

 

 

 

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