こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
わがオリックス・バファローズが
両リーグ最速の10勝一番乗り!
ビジターゲーム開幕8連勝は
プロ野球新記録!
オリックスが強いので、
毎日が楽しいです♪
さて、前回のお話の続きです。
リーマンショック時のこと。
本業は儲かっていたのに、
投機で失敗し、
経営破綻に追いこまれた
名門企業がありました。
その名は、
メリーカンパニーチョコレート社。
バレンタインデーの時に
何度かお話したことがありますね。
同社は9期連続増収増益で、
“無敵の無借金経営”
にて社長は講演で引っぱりだこ。
しかし2008年にロッテに買収へ。
その背景には、
為替デリバティブの資産運用での
数十億円の損失がありました。
まさに、有頂天から始める地獄か??
本業は好調であったにも関わらず、
本業以外の投機でつまづき、
身売りせざるを得なくなったのです。
ホンダ創業者の
本田宗一郎氏の片腕だった、
藤沢武夫氏の名言を思い出します。
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生産企業は生産企業なんですから、
為替差益なんかで
金儲けしちゃいけない。
私は本業以外のもので
金儲けをしてはいけない、
という原則をつくっった。
ある特定の人が為替をいじって、
5千万円とか1億円儲けたとする。
すると営々と働いて、
3千万円の利益しかあげられない、
多くの人たちは、
為替の大儲けに決して
良い感じは持たないだろう。
物を作る会社は自分たちの働きが
あるひとつの知恵による
稼ぎよりも、
劣ったものでしかないと思った時に
寂しさを感じて、
情熱を失ってしまうだろう。
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個人の余剰資金や、
プライベートカンパニーなど
社員を雇用していない法人名義で、
投機するのは良いと思います。
しかし社員を雇用する、
本業の法人で投機をする??
これは注意が必要です。
もし投機が上手くいっていて、
含み益で経営成績が良くなっても、
経営者や現場社員に
勘違いが生まれます。
コツコツ地道に働くのが
馬鹿らしくなるかもしれない。
そうなれば長い目で見れば、
本業にマイナス影響が生じます。
世の中に決して、
「楽して儲かる方法」
はありません。
それは誰かを騙すか、
自分を騙すかのどちらか。
本物の地に足の着いた幸せは、
地道な継続からしか
生まれないのです。
日清食品創業者の
安藤百福氏の名言があります。
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順調な時ほど危機が訪れる。
問題ないと考えること自体が
問題である。
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本業の法人のカネで
投機をするのは、
本業が順調だからでしょう。
これぐらいの資金なら、
投機に回しても問題ないと、
考えたからでしょう。
しかし、その思考こそが
問題なのかもしれない??
ドイツ鉄血宰相ビスマルクの名言にある
「愚者は経験から学び、
賢者は歴史から学ぶ」
が今こそ必要ではないでしょうか。
今日も社長業を楽しみましょう。