こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
3月に入りました。
所得税確定申告期間も後半戦スタート!
前回のお話の続きです。
ビッグカメラの取引企業は、
不当に安売りさせられた訳ですが、
人材不足の今日でも、
売上を伸ばしたいがために、
安売りをする経営者がいます。
中小企業の場合、安売りは禁止!
これが原理原則です。
創業21年・税理士登録28年の
私(岩佐)の経験則から、
安売り路線で高収益体質の
中小企業を見たことはありません。
安売りすると、質が落ちます。
理由はカンタン。
たくさん売らないといけないから。
結果として、
品質低下・納期遅れ・
クレームの増加等に追われる。
薄利多売で忙しい上に低賃金。
従業員の離職も増えます。
さらに安売りすると、
常に新規顧客の獲得に追われる。
安いということは、
たくさん売らないといけない。
もっとお客が必要になる訳です。
新規顧客を獲得するために、
広告宣伝費・交通費・運搬費・
Web費用・コンサル費用など。
キャッシュがどんどん出ていく
状況が生まれるのです。
逆に値上げをすると、
何が生まれるのか?
時間に余裕ができて、
仕事の質が上がります。
新規顧客を無理に獲得する
必要性が無くなります。
従業員も喜ぶはずです。
安売りで売上は追わない。
利益を追った方が、
お客も従業員もみんなが幸せに。
経営者は今、
「賃上げと値上げをセット」
で邁進していくしかないのです。
ビックカメラの例で再び考えれば、
不当に請求金額を減額するなど、
客ならぬ客となぜ付き合うのか?
「お客様は神様」と言われますが、
全てのお客が神ではありません。
客ならぬ客は出禁にする。
そんな厳格なる姿勢を
経営者自身が持つべきです。
事業計画と称した数字に
固執するあまり、
わずかなカネに心を売り、
下手に出れば、
足元を見てくる客が必ず現れる。
目先の利益のために、
精神を犠牲にするのはNGです。
事業計画の“数字”の前に、、、
経営者自身&スタッフの
「メンタルの安全・安心・安定」
を一番に守るべきでしょう。
中小企業においては、
「働く人の元気」
が最も大事です。
それがあるからこそ、
本来お付き合いすべき
お客様への貢献に頑張れるのです。
そこを阻害する客は客じゃない。
カネを返して叩き出す。
こうした姿勢を持てるか否か?
これは経営者自身の問題です。
今日も社長業を楽しみましょう。