こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
「年収の壁」として今、
経営者が意識すべきは、
103万円の壁よりもむしろ、
【130万円の壁】
です。
これは現実的に既定の論点であり、
年末差し迫る今、
企業現場で問題になっています。
130万円の壁とは、
「健康保険の扶養」
の問題です。
年収130万円を超えると、
配偶者の扶養から外れ、
国民年金・国民健康保険料の
支払いにより、
手取収入が減ってしまうため、
働く時間を調整する。
そんな労働実態があります。
「従業員数50人以下の
企業で働くパート」
が対象になりますが、
全国約770万人にのぼります。
年末近くなれば、
企業現場は忙しくなりますが、
全国約770万人のパートが
労働時間調整されると、
現場に迷惑ががかるのは必至。
最低賃金は上がっているのに、
労働時間が益々減少となり、
人手不足に拍車がかかる??
ただご安心ください。
厚労省より昨年、
【年収の壁・支援強化パッケージ】
の施策が発表されました。
【事業主の証明】
を配偶者加入の健保組合等に
提出すれば、
「年収130万円を超えたとしても、
繁忙期の労働時間の延長等、
臨時的な理由である旨を
事業主が証明すれば、
直ちに扶養から外れない措置」
ができたのです。
「事業主の証明って何??
記入するの大変じゃないの??
何か面倒くさいなあ。」
と思われた経営者もご安心を!
下記の所定様式がありますが、
記載事項は極めてシンプルです。
https://www.mhlw.go.jp/content/001159348.pdf
詳しくは下記の厚労省サイトを
ご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/taiou_001_00002.html
この施策を利用すれば、
パート主婦も年末繁忙期の今、
組織に協調性をもって、
安心して働けるでしょう。
このお話は次回に続きます。