こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
GW前半ですが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
私(岩佐)はGW初日の土曜日、
東京にて行われた
船井総研の会計事務所経営研究会に
参加してきました。
GWに突入したので、
参加者が少なかったらどうしようと
不安に思っていましたが、、、
取り越し苦労でした。
(笑)
船井総研のオフィスも丸の内から
八重洲に移転されておられ、
新オフィスのお披露目も
兼ねていましたが、
とてもゴージャスで、
度肝を抜かれました。
素晴らしい空間に感銘です。
テナント家賃も相当高額だと
思います。
経営コンサルタント会社で日本で
初めて上場した会社だけ
ありますね。
さて、前回のお話の続きです。
粉飾決算に注意すべきなのは、
金融機関だけではありません。
M&Aで会社を買いたいと考える
経営者も要注意です。
会社を買った方が成長スピードが速い。
賢明なる経営者はそう考えます。
売りたい会社も中小企業の
後継者難を背景に急増しています。
そうした背景から、
M&A仲介ビジネスが活発化。
しかし過熱するがあまり、
マネーゲームのごとく、
事が進められている実情を
個人的に懸念しております。
先日も某M&A仲介会社の
担当者を一喝しました。
私(岩佐)は売手側の
顧問税理士として、
お客様のご要望に応じ、
対応していましたが、、、
M&A仲介会社の担当者は、
「とにかくハンコを
株式譲渡契約書に押してほしい」
の一点張り。
その男性は政府系金融機関から
M&A仲介会社に転職してきたとか。
こうしたキャリアが増えています。
私(岩佐)は彼にこう言いました。
「M&A仲介市場の将来を
一介の税理士として憂いています。
あなたはまだ若いし、
大いなる未来があるからこそ、
敢えて私から苦言を呈します。
M&A仲介市場が
過熱しているがあまり、
本質を見失っているのでは
ありませんか?
会社の売り買いは
設備機械の売り買いとは違います。
その会社で働く人がいる。
売った方も買った方も、
その後の経営者人生がある。
そんな大事な取引であるはずなのに、
何故そんなに事を性急に
進めようとしているんですか?
売手にも買手にも
もっと丁寧に理解したうえで
最終合意して頂かないと、
後で必ずトラブルになりますよ。
ハンコをとりあえず押させたら、
その後は知らないよ??
そんな仕事姿勢が通用すると
思っているんですか??
道義的責任は
あなたにあるはずです。」
彼は必死で言い訳し、
最後はお詫びしましたが、、、
謝って済む問題ではありません。
M&Aは特殊性が強い取引です。
M&A仲介会社が誠実に
財務デューデリジェンスをしてくれない。
そんなケースでは、
顧問税理士の私共に依頼が来ます。
ただ驚くべきは、
「売手企業の粉飾決算」
が何と多いことか?!
相手先の会社売却の希望額は
明らかに吹っかけている??
金融機関もM&Aを
仲介斡旋していますが、、、
金融機関が持ってきた案件について、
財務デューデリジェンスを
私共で手掛けると、
売手企業の粉飾決算が
発覚するケースもあります。
金融機関も今まで騙されてきた?!
堀正工業の倒産劇は、
会社を買いたい経営者にとっては
他山の石なのです。
今日も社長業を楽しみましょう。