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【寝ているお金】“金利ボケ”から目を覚ませ!

こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ

税理士法人トップ財務プロジェクト代表

岩佐孝彦@税理士です。

 

大谷翔平の通訳の野球賭博事件も

ショックでしたが、

山本由伸のメジャー初登板で

メッタ打ちを食らったのもショック、、、

 

しかし彼は必ず這い上がると

信じています。

 

オリックスファンとして長年、

彼を応援してきた者からすれば、

春先は毎年調子が悪く、

夏場に上がってくるタイプであると

知っているから。

 

来週から岡山・東京など

出張が続くので、

私も花粉症に負けず、頑張ります。

 

日銀のマイナス金利解除が

正式に決定しましたが、

自動車業界では、

早速動きがありました。

 

ホンダが取引先の

資金繰りを支援するため、

車部品の製造に使う

金型の購入代金を

【原則一括支払い】

に新年度で変更する方針だとか。

 

マイナス金利解除により、

金利の上昇が今後見込まれる。

 

そのためホンダは、

 

【供給網の競争力】

 

を引き上げるため、

 

【取引先の金利負担を軽減し、

部品メーカーの

賃上げ余力の向上】

 

を図る方針を打ち出したのです。

車部品メーカーに対する支払いは、

【過去24回分割払い】

が20年以上にわたる商慣行でした。

 

確かにこれはひどい、、、

(汗)

 

今月納品した部品製造の

仕事の回収が2年にわたる??

 

これでは、、、

資金繰り計画はかなり苦しいし、

銀行借入でやり繰りすれば、

金利負担が大きくなるのは必至。

 

取引先を大切にしようとする

ホンダの方針は素晴らしいですね。

ホンダの事例のように、

17年ぶりの

日銀のマイナス金利解除から、

経営者が読み取るべきは、

 

【お金が寝ているがゆえに生じる

“金利コスト”

にメスを入れる】

 

という意識を再徹底させること。

 

 

経営の世界で、

“寝ているお金”

と言えば、

▼売掛金

▼在庫

が代表例でしょう。

 

在庫にも保管コストという

金利がかかります。

コロナ時代では、

「ゼロ・ゼロ融資」

に代表されるように、

3年間金利ゼロで

資金調達できました。

 

しかしコロナ融資の返済も

本格的に始まる中で、

“金利ボケ”

から私たちは目を覚ますべし。

 

売掛金や在庫など

お金が寝ていれば、

金利(=お金の使用料)が

発生するのです。

 

金利ゼロなんて過去の話。

ポストコロナ時代や

マイナス金利解除下では、

原点回帰で今一度

キャッシュフロー経営の重視を!

金融機関からの資金調達コストと

比較すれば、

「助成金&補助金

=返済不要のキャッシュ」

の重要性が益々増すでしょう。

 

 

助成金(厚労省)の要件としては、

先日のブログで、

「36協定の年度内の届出」

が意外な盲点であると解説しました。

 

補助金(経産省)の要件も同様に、

今後厳しくなる予定です。

 

 

メガ補助金としてコロナ下に

誕生した事業再構築補助金でも、

 

今後発表される12次公募では、

▼事前着手承認申請制度の廃止

▼AI審査の本格稼働

が盛り込まれる見通しです。

 

コロナ下のような弱者救済目的で

大判振る舞いの時代は終了しました。

 

ポストコロナ時代に勝ち残れる

中小企業の成長支援にシフトチェンジへ。

 

新年度に向けて今から、

顧問税理士&社労士と共に、

助成金&補助金の

戦略的活用の準備を整えましょう。

 

 

私共TFPグループでは、

税務と労務のワンストップで、

「お金を残す」

をスローガンにご支援しております。

自動車業界ではホンダ以外にも

取引先支援の動きが加速化しています。

 

▼スズキ

部品調達の仕入価格の引上げ

(コスト高騰分を支払金額に転嫁)

▼トヨタ自動車

部品の仕入価格の引上げ

(労務費の上昇分を反映)

 

こうした動きについて、

某中小部品会社の社長は、

「何十年も記憶にない」

と日経新聞の取材に対し、

回答しています。

 

日産は先日公取委から

下請法違反で勧告を受けましたが、

他社のこのような動きを見れば、

日産は業界で取り残され、

“取引先からも選ばれない”

企業になりかねません。

 

外注費(=コスト)とみなし、

カネを払ってるんだからと

言わんばかりの

取引先を大切にしない高圧的な

組織風土はもう通用しない??

 

 

生産年齢人口減少時代には、

「社員はもちろんのこと、

取引先も大切にする」

という風土が必要です。

 

『日本でいちばん大切にしたい会社』

の名著で有名な坂本光司氏。

『人を大切にする経営学会』の会長。

 

坂本氏はこう言います。

経営者が幸せを追求すべき

5者は以下の通り。

 

(優先順位が高い順)

 

▼1者目 … 社員とその家族

▼2者目 … 取引先とその家族

▼3者目 … 現在顧客と未来顧客

▼4者目 … 地域住民

▼5者目 … 地域社会

 

坂本氏はこうした話をすると、

経営者から

よくこんな反発を受けるとか。

 

顧客あっての経営であり、

社員第一ではなく

顧客第一ではないのか、、、、

 

 

しかし坂本氏はこう説きます。

 

人を大切にする経営というのは、

業績や顧客を決して軽視していない。

 

高い業績や高い顧客満足度を

創造しなければ、

社員とその家族を幸せにできる

給与や賞与を払えない。

 

顧客満足が大切だからこそ、

その唯一の担い手である

社員とその家族はもっと大切である。

 

社員や取引先といった人間を、

コスト・原材料・道具と同じ、

企業の業績向上のために利活用する

経営資源の一つとして位置付けて、

 

感情ある人間が

属する組織や経営者のために

価値ある仕事をするはずがない、、、

坂本氏は経営学者でいらっしゃるので、

一部キレイ事に

私達には聞こえるかもしれません。

 

しかし自動車業界の動きを見ると、

 

「社員を大切にするのは

基本中の基本。

取引先も大切にする

理念を有しなければならない。」

 

という大きな潮流を感じさせます。

 

坂本氏の言う5者全てを

大切にするレベルに達せなくても、

 

せめて2者(社員&取引先)だけは

大切にする姿勢は、

基本中の基本かもしれませんね。

 

マイナス金利解除は決して、

損得だけの話ではありません。

 

善悪のモノサシをも

経営者に要請しているのです。

今日も社長業を楽しみましょう。

 

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