こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
今日は祝日ですが、
いかがお過ごしでしょうか?
17年ぶりの利上げ。
【日銀のマイナス金利解除】
昨日決定されましたね。
【物価2%目標】
を持続的に達成できる。
そんな見通しが立ったこと。
賃金と物価が足並み揃えて、
上昇する。
そんな好循環が実現する
確度が十分に高まったこと。
日銀がそう判断したことが
大きな背景にあります。
これは経営者にとって
何を意味するのでしょうか?
大企業のみならず中小企業も
【賃上げ2%以上】
を持続的に実行していくべし。
そんなメッセージが
隠されています。
《注》
現実はどうかと言えば、
物価動向を考慮した
実質賃金は今年1月まで、
22ヶ月連続でマイナスが
続いている。
中小企業では賃上げが
十分行われていない実態あり。
賃上げはもはや義務??
ただ義務があれば、権利もあります。
「持続的な賃上げ = 義務」
という国策に賢く対応するには、
【助成金(厚労省)= 権利】
を戦略的に活用する必要あり。
助成金は言うまでもなく、
返済不要のキャッシュです。
資金調達の方法としては、
銀行借入がメジャーですが、
【金利】
が今後上昇する可能性あり。
しかもポストコロナ時代の助成金は、
【強者の成長支援】
の色合いが濃くなっています。
コロナ下の雇用調整助成金に
代表されるような、
【弱者救済】
の性格が完全に薄れています。
具体的には、
ポストコロナ時代の助成金には、
【賃上げ目標】
の要件がありますから、
「義務(=賃上げ)を果たす代わりに
権利(=助成金)を手にする」
という善循環を生み出していく。
そんな施策を通じて、
キャッシュフロー経営の実践が
益々重要になるでしょう。
今年1月26日のパブリックコメントから
【令和6年度の助成金の傾向と対策】
が見えてきます。
新年度に制度見直しや拡充が
見込まれている助成金は以下の通り。
▼人材開発支援助成金
▼人材確保等支援助成金
▼両立支援等助成金
▼労働移動支援助成金
▼中途採用等支援助成金
また、
助成金を戦略的に活用する中で、
意外に盲点となっている要件が
【36協定の届出】
です。
賃上げ目標の要件を
満たしているにもかかわらず、
36協定の届出が失念していたため、
せっかくの助成金がもらえない。
そんなケースを
たまにお見受けします。
今年度を振り返ると、
36協定の届出を要件としているのは、
以下の4種です。
▼働き方改革推進支援助成金
★適用猶予業種等対応コース
(医療系)(建設系)(運送系)
★労働時間短縮・年休促進支援コース
(注)年休促進コースのみは不要
★勤務間インターバル導入コース
(注)月45時間超の残業がある場合
★労働時間適正管理推進コース
36協定とはその名の通り、
「労働基準法36条」
に基づき、
「週40時間の法定労働時間を
超えて時間外労働する場合」
の労使協定です。
法的にはこの届出なく、
従業員に残業させた場合は、
法令違反とされています。
社労士と顧問契約を締結する等、
日常的に社労士と
お付き合いがあれば大丈夫ですが、
そうでない場合には
意外に抜け落ちているケースあり。
4月になれば、
▼医療系
▼運送系
▼建設系
の業種で時間外労働の上限規制適用へ。
物流業界では2024年問題として
警鐘が鳴らされています。
人手不足にもかかわらず、
残業させられない、、、、
こうなると、
【生産性向上のための戦略投資】
はこれから絶対不可欠になるでしょう。
そのための必要経費を
助成金でカバーするのが得策です。
3月29日に新年度の助成金が
公布される見通しです。
36協定の届出がまだお済でないなら、
年度内までに提出を!
お急ぎ下さい。
私共TFPグループは、
社労士法人を併設していますので、
税務のみならず労務面のご支援も
ワンストップで可能です。
今日も社長業を楽しみましょう。