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【バレンタインの教訓①】浮利を追いかけるな

こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ

税理士法人トップ財務プロジェクト代表

岩佐孝彦@税理士です。

 

今日はバレンタインデー。

ただこの日に私たち経営者が

想起すべきは何か?

チョコレートではありません。

 

銀行です。

えっ?? 何の関係があるの?

多くの人はそう思うでしょう。

その理由を今からお話します。

どうぞお付き合い下さい。

 

日本におけるバレンタインデーを

最初に考案した人は誰か?

神戸に本社を置くモロゾフ社。

1936年に外国人向け英字新聞で、

 

「あなたのバレンタイン(愛しい方)に

 チョコレートを贈りましょう」

 

というコピーを広告に掲載しました。

神戸がバレンタイン発祥の地

だったのです。

 

そして、

バレンタインを日本に流行させたのは誰?

メリーチョコレートカンパニー社です。

 

1958年に同社二代目の原邦生氏が、

 

「1年に1度、

 女性から愛を打ち明けていい日」

 

というキャッチコピーを考案しました。

口コミで広がり、マスコミも報道へ。

 

原邦生氏はその後、

名経営者として脚光を浴びます。

日本経営合理化協会に上梓の他、

講演で引っ張りだこ。

 

「無借金経営の豊かな同族経営」

 

を標榜し、中小企業経営者のカリスマへ。

しかし同社は2008年12月にロッテに買収。

無借金経営の

強固な財務体質のはずでは??

 

実は為替デリバティブの資産運用に失敗。

金融危機による急激な円高から

数十億円規模の損失を抱える。

同社はロッテに支援を求めました。

 

ロッテは当時チョコレートが

主力でしたが、

低・中価格帯商品が多かった。

 

そこで、高級チョコレートを

得意とする同社を買収し、

贈答用チョコレート市場に進出へ。

 

大企業の傘下に入れたのは、

不幸中の幸いだったと思います。

 

「M&A取引は鏡の法則」

 

ですから、

デリバティブで失敗したとはいえ、

本業は儲かっていた。

 

本業の収益力が一流であったからこそ、

一流が名乗りを上げたといえます。

ただ本業が好調であっただけに惜しい。

名経営者の原邦生氏は魔が差したのか?

浮利を追いかけなければ、

豊かなオーナー経営を継続できたはず。

 

成功の陰でダークサイドが生まれる。

我々経営者の教訓です。

飛び石を打たない。

自社の武器を見失ってはいけない。

業績好調でも驕らず、調子に乗らず、

実利に徹しなければなりませんね。 

このお話は次回に続きます。

今日も社長業を楽しみましょう。

 

 

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