こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
前回のお話の続きです。
名経営者として「愚者」の代表例は?
【山田昇氏(ヤマダ電機創業者)】
御年80歳。
街の電器店として創業後50年。
国内最大手の家電量販店に
上り詰めた。
2011年、住宅メーカーの
エス・バイ・エル買収。
2019年に大塚家具も買収。
何と今年7月には、
「電気自動車(EV)」
の法人向け販売をスタート。
そんな名経営者で、
今年80歳をお迎えの
山田昇氏の経営者人生を見てみると、
2度の社長退任後、
2度の社長復帰へ。
社長を辞めた後また復活を
繰り返しておられます。
1度目の社長退任は2008年。
甥の一宮忠男氏が社長に就任。
しかし2期連続の減収減益を受け、
2013年に社長に復帰。
2度目の社長退任は2016年。
社長は、桑野光正常務の昇格。
当時は驚きの人事でした。
創業家以外の社長就任は初めて。
ご子息の山田傑氏(広告宣伝部長)が
社長就任と思われていたからです。
しかし、甥を二代目社長に据えて、
上手くいかなかった経験を踏まえ、
「同族経営で乗り切れるほど、
経営は甘くない」
とお考えになられたのでしょう。
ただその後、2021年9月に社長復帰。
今日に至っています。
家電・インテリア・家具・住宅と拡大。
その延長戦上にスマートハウスがある。
スマートハウスの商材の一つとして、
電気自動車(EV)の取扱い開始へ。
ヤマダHDの事業戦略は、
“暮らしマルゴト”
だとか。
しかし、さすがの山田昇氏も80歳。
事業承継へ向けて、
“いい日旅立ち”
を真剣に考える時が来ています。
先日の日経ビジネスの中で、
山田昇氏はこうコメントしています。
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後継者は色々と悩んできましたが、
正直に言って、
社内で育てる以外にないですね。
小売業は現場が一番わかっている
人間じゃないと難しい。
同業他社を見ても、
サラリーマン社長は苦労しています。
創業者並にはなかなかなれない。
いくら頭が良くても、
死ぬ気でやるという人間には
勝てません。
話す言葉は一流でも、
行動が伴わない。
そんな経営者が多いんじゃないかな。
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百戦錬磨の経営者のお言葉は、
深みがあります。
緊急性は低いけど、重要性は高い。
そんな仕事は第二領域といわれます。
事業承継はまさに
“究極の第二領域”
と言えるでしょう。
▼暦年贈与
▼相続時精算課税制度
▼特例事業承継税制
▼持株会社
▼経営資源集約化税制
親族(内)承継なのか?
親族(外)承継なのか?
資本と経営の分離を目指すのか?
第三者に会社売却するのか?
ゴールから逆算し、
税務戦略を有利に設計する。
この経営姿勢こそが、
“いい日旅立ち(事業承継版)”
になるのです。
事業承継対策にお悩みの方は、
日本経営合理化協会に上梓した
下記の教材をご参考にどうぞ!
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『最強のお金の危機対応術』
~ 想定外が起きても
社員と家族を絶対に守る~
https://www.jmca.jp/prod/11916
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先日の日経ビジネスの中で、
山田昇氏はこうも語っています。
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80歳になった今だって、
死ぬ気でやっています。
それはもう人一倍、負けない。
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80歳で死ぬ気でやったら、
本当に死ぬんじゃないか??
そんな心配が起こりそうですが、、
お写真を見る限り、とてもお若い。
御年80歳には全く見えません。
さすが「愚者=天才」ですね。
(拍手!)
私(岩佐)の年齢では、
「創造者(=50~56歳)」
となりますが、、、
(汗)
創造しきれておらず、
道半ばの課題が山積しています。
80歳で死ぬ気でやるなら、
50代は尚更やらないといけません。
改めて身が引き締まる思いです。
日経ビジネスに感謝!
山田昇氏からエネルギー拝受!
谷村新司氏のご冥福をお祈りします。
今日も社長業を楽しみましょう。