こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
ジム・コリンズ氏の名著、
『ビジョナリーカンパニー3
衰退の五段階』
(日経BP社)
では以下が提唱されています。
▼第1段階
成功から生まれる傲慢
▼第2段階
規律無き拡大路線
▼第3段階
リスクと問題の否認
▼第4段階
一発逆転の追求
▼第5段階
屈服と凡庸な企業への
転落か消滅
ビッグモーター及び
山田養蜂場の不祥事は、
上記のうち、
「第1段階
= 成功から生まれる傲慢」
に該当するかもしれません。
しかしこれは
他人事ではありません。
あなたの会社も今後、
十分起こりうるでしょう。
「おいおい、ちょっと待ってよ。
彼らと一緒にしないでくれよ。
うちはちゃんと真面目に
コツコツ頑張っているよ。
売上と利益拡大へ向けて、
組織一丸で進んでいるので、
うちは大丈夫ですよ!」
そんな声も聞こえてきそうです。
確かに多くの経営者は日々、
「売上&利益の拡大」
を追求していることでしょう。
しかし忘れてならないのは、
「売上&利益が拡大すればするほど
バックオフィス業務が膨張する」
という原理原則です。
この現象は、
【パーキンソンの法則】
と言われます。
売上&利益が拡大すれば、
経理や総務の事務負担も
比例して多くなります。
ジム・コリンズ氏の
衰退の五段階に当てはめれば、
「売上&利益拡大という“成功”
からバックオフィス業務の価値を
低く見積もるという
“傲慢”が生まれる」
事態に注意すべきでしょう。
ただ厳しい市場環境下ですから、
売上&利益を
仮に拡大できなくても、
▼インボイス(2023年10月~)
▼電子帳簿保存法(2024年1月~)
の2大法改正により、
何ら手を打たねば、
経理事務負担の増大は必至。
インボイス対応で
経理担当者の残業は、
17時間増えると言われます。
インボイス&電子帳簿保存法が
【パーキンソンの法則】
に拍車をかけるのは間違いなし。
今後あなたの経営手腕で見事に
売上&利益が拡大できたとしても、
「成功から生まれる傲慢
= バックオフィス業務の軽視」
とは常に背中合わせなのです。
巷の企業の不祥事の報道は、
他人事ととらえるのではなく、
明日は我が身と真摯に解釈し、
経理DXを推進してほしい。
税理士として、
そんなふうに考えているのです。
経理DXを進める上で大切なのは、
「請求・支払・会計という“点”
で見るのではなく、
“面(=バックオフィス全体)”
の視点を持つことです。
正しくは、
【バックオフィス業務全体の融合】
を図り、
経理の作業時間の50%削減OK!
結果として、
インボイスや電帳法にも対応OK!
法改正に工数を増やして
対応するのではなく、
工数を削減しながら対応へ。
これが理想形でしょう。
「経理は現状担当者に
完全丸投げ状態。
毎月の売上&利益の数字を
上げることに毎日必死で、
経理のことなんて、
よく考えていなかったな。
確かにこのままでは、
売上&利益がたとえ上がっても、
社内が混乱しそうだな。
インボイス&電帳法を機に
バックオフィス業務の
合理化を進めておかないと、、、」
そんな危機管理能力の高い
経営者に特別なご案内です。
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巷の企業の不祥事の報道を見ると、
以下の名経営者の言葉の深みを
感じさせられます。
▼昔は、築城3年・落城1日。
今は、築城3年・落城3時間。
by 永守重信(ニデック創業者)
▼順調な時ほど危機が訪れる。
経営者の落とし穴は賛辞の中にある。
by 安藤百福(日清食品創業者)
経営者たる者、
売上&利益が順調に伸びたとしても、
「重心を低く、低く、低く、」
と念じながら常に前進すべし。
山田養蜂場の企業理念は、
「人間主義」「家族主義」
だそうですが、
稲盛和夫氏のお言葉通り、
「社員とその家族の幸福を
物心両面で追求する」
ことがあらゆる企業の使命です。
今こそ経理DXを通じ、
【低重心経営】
を実践しなければなりません。
今日も社長業を楽しみましょう。