こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
プロ野球12球団の記念品を制作している
会社を知っていますか?
アルナ社です。
チームが優勝すれば、
記念品需要が生まれる。
制作数は数十個から数百個程度でも、
額装にかける予算も高くなり、
熱心なファンが購入するので、
最終販売価格は数万円から、
最大20万円程度になるとか。
これが同社の利益の源泉の
一つになっているとか。
オリックスファンの岩佐も、
昨年も一昨年も額装の
優勝記念品を購入しました!
(笑)
セリーグは阪神、
パリーグはオリックスが独走中。
このまま優勝できればの話ですが、、
今年もアルナ社が制作した記念品を
買っちゃいそうです。
(笑)
日経トップリーダー誌では、
長年続く連載として、
『破綻の真相』
があります。
この記事で取り上げられる
会社の大半が、
債務超過に陥った後、
有効な打開策が打てないまま、
5年、10年という時を経て、
さらに弱っていく。
最終的に不況や災害、
主要取引先の破綻といった、
外部要因が引導を渡す形となり、
経営破綻へ。
コロナ倒産した会社も
コロナ前から債務超過だった
ケースが大半を占めています。
これがパターン化していますね。
しかし、
日経トップリーダー6月号に
奇跡の復活を遂げた会社として、
アルナ社が掲載されていました。
2006年には
自主再建が難しいとして、
再生支援協議会へ。
2度のリスケ要請。
ここまではまさに、
『破綻の真相』
で取り上げられるパターンです。
しかし、アルナ社は15年後に
高収益企業に復活します。
そのポイントは以下の通り。
▼比較的早い段階で
再生支援協議会に相談へ
▼結果、2度のリスケ要請を
認めてもらえた。
▼利益の出ない取引先&商品から
撤退し、売上至上主義との決別
▼粗利益重視にシフトし、
規模を追わない経営方針へ
▼商品カタログのない特注品や
セミオーダー品が売上大半へ
▼コロナ禍で2度の値上げへ
▼価格の合わない取引先は失注OK
▼価格競争を強いられる会社から、
取引先が代替できない会社へ
▼営業利益率2期連続10%超
▼銀行の格付けは
要注意先から正常先へ
矢沢永吉の完済スピードの
6年には及びませんが、
15年かけて地道に努力した結果、
見事なる復活へ。
(拍手!)
オリックスが今シーズンも優勝し、
アルナ製の優勝グッズを買えれば、
債務超過から高収益企業へと
飛躍したエネルギーを拝受できます。
その日を楽しみにしています。
今日も社長業を楽しみましょう。