こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
昨日は終戦記念日でしたが、
終戦後のこと。
父が原爆後遺症で早逝し、
幼少期は貧困に苦しむ。
高校卒業後に上京し、
日本一のロックンローラーへ。
矢沢永吉の人生は凄まじい。
私たち中小企経営者に
勇気を与えてくれます。
35億円詐欺被害による借金を
6年で完済した伝説を知っていますか?
オーストラリア・ゴールドコーストに
世界進出のプロジェクトを立ち上げ。
音楽スタジオや音楽学校が入った
24階建の高層ビルを建設。
知り合いのH・K氏と共に現地法人、
「カムストック・コーポレーション」
を設立しました。
しかし、とんでもない事実が発覚へ。
H・K氏は矢沢に内緒で
以下の行動を起こしていたとか。
▼矢沢の東京の事務所へ送付された
銀行の明細書や登記簿を偽造工作
▼高層ビル&土地を担保に入れ、
銀行から融資を受けていた。
▼それを元手に別のビジネスに着手
▼そのビジネスに失敗し、
担保不動産は競売にかけられ、
他人の手に渡っていた。
その後、オーストラリア犯罪史上
2番目に大きい被害として、
H・K氏は現地警察に逮捕され、
禁固刑へ。
この結果、矢沢永吉に
35億円の借金だけが残った。
当時の心境を矢沢はこう語る。
「もう本当ダメだと思いました。
あ~俺の人生はもう終わった。
すべてが終わったと思った。」
のしかかる絶望感とプレッシャー。
マスコミからは、
「騙された矢沢が悪い」
と激しいバッシングを受ける。
その後、奥様と顧問税理士から、
「矢沢が本気で返すと走ったら、
返せない金額じゃない」
と言われ、矢沢は一念発起。
▼ライブ活動
▼CM出演
▼映画出演
と精力的に仕事をこなす日々。
結果、6年で35億円完済。
借金を完済した日のこと。
日本酒を4杯ストレートで飲む。
酔っぱらって帰れない。
「助けてくれ」
と奥さんに電話。
奥さんが迎えに来てくれた。
今でも忘れない、最高の酒。
まさに
“勝利の美酒”に酔いしれる。
矢沢の名言に以下があります。
……………………………………
簡単なんだ、ルールってものは。
小学生の頃に憶えたことだけだ。
借りたら返す。
それを守るってだけのことだ。
……………………………………
いやあ、カッコいいですね。
返済は一度も遅れたことがなく、
銀行からは、
「返済の優等生」
と言われたとか。
ビッグモーターは銀行から、
「返済の劣等生」
とみなされたのか??
一連の問題による売上急減に伴い、
今月返済期限を迎える
「90億円の借換」
を各銀行へ要請しましたが、、、
答えはノー。
折り返し融資は無との方針を
銀行団から伝えられたとか。
「不正問題発覚以降、
再建に向けた抜本的な対策」
が見られない。
これが理由だそうです。
ビッグモーターの今の姿では、
「輸血しても返済余力なし」
と銀行から判断される結果に。
“返済の優等生”の矢沢永吉。
“返済の劣等生”のビッグモーター。
学ぶべき点が多いです。
税理士登録25年超の
経験則から言えるのは、
「お金はエネルギー」
であるということ。
経営者にとって、
【借金
= 自分が生涯使える
金運の前倒し】
を意味します。
巷では再建コンサルタントと
称する方が、
『借りたカネを返さない方法』
という書籍を出していますが、、
たとえ合法的な話で、その時は
うまく借金を踏み倒せても、
後の経営者人生の中で、
必ず何らかの形で精算させられる。
そんな世の中、
美味しい話はありません。
ビッグモーターのように、
顧客や従業員を粗末に扱った結果、
資金繰りが
厳しくなったからと言って、
金融機関も救いの手を
差し伸べてくれない。
矢沢永吉のように、
ひたむきな懸命なる
努力の延長にしか、
借入返済の道は無いのです。
神田昌典氏は、
「借金
= 社長のトライアスロン」
と言いました。
矢沢永吉はこう言います。
……………………………………
最初、散々な目に遭う。
二度目、落とし前をつける。
三度目、余裕。
こういうふうにビッグに
なっていくしかない。
それには散々な目に遭った時、
落ち込んじゃだめだ。
女はいい男見つけて、
幸せにならないかん。
男は事業を起こすかなんか
知らないけど、
いい男にならないかん。
こっから10年間ではっきり
差がつきますよ。
やった奴とやらない奴の。
何人の人が幸せに
なるんでしょうね。
たくさんなればいいね。
……………………………………
昨日は「終戦記念日」。
78年前、全ての日本人が
不幸を味わった日でした。
しかし、
「社長業 = 未来創造業」
ですから、
大いなる未来へ向かって、
いい男(女)になって、
お互い幸せになりたいもの。
今日も社長業を楽しみましょう。