こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
年度末でバタバタしている。
そんな経営者が多いかもしれません。
昨日の参院本会議にて、
「2023年度予算」
が政府より発表されました。
予算規模114兆円。
過去最大だとか。
岸田総理は予算の主旨として、
▼賃上げ後押し
▼ヒトへの投資
▼ポストコロナの経済再生
とお話されました。
中小企業向けの予算は、
2023年度どうなるのか??
▼補助金(経済産業省)
★事業再構築補助金
⇒5,800億円
(前年度比323億円減)
★中小企業生産性革命推進事業
*ものづくり補助金
*IT導入補助金
*小規模事業者持続化補助金
⇒ 2,000.6億円
(令和3年度補正の予算内)
▼助成金(厚生労働省)
★両立支援金等助成金
⇒ 2.9億円
(前年度比0.7億円増)
★キャリアップ助成金
⇒ 268億円
(前年度同額)
★業務改善助成金
⇒ 32億円
(前年度比20億円増)
★人材開発支援助成金
⇒ 677億円
(前年度比21億円減)
予算が増加している分もあれば、
減少している分もある。
あなたの経営方針に合わせ、
どの補助金&助成金を
狙いに行くか?
内装関係の投資計画があるなら、
▼事業再構築補助金(経産省)
▼業務改善助成金(厚労省)
へのアタックを検討すべきでしょう。
経営手腕の見せ所です。
ただあなたに経営者として、
誤解してほしくないことがあります。
補助金&助成金の申請とは、
「単なる事務手続きレベルの
話ではない」
という事実です。
例えば、
「わが社は3%賃上げする計画です。
×××機器の投資もする予定です。
よって、助成金を下さいな。」
という記載をすればOK??
こんな甘い話ではありません。
補助金&助成金は銀行借入と違い、
返済不要のキャッシュです。
国民の血税から成る、
お上の崇高なお金です。
簡単に
もらえるはずがありません。
正しい認識を持ちましょう。
補助金&助成金の獲得には、
【ストーリー(=物語)が9割】
です。
ストーリー性のある事業計画を
いかに表現できるか?
これが9割を占めるのです。
侍ジャパンの栗山英樹監督が先日、
日本記者クラブで語ったこと。
……………………………………………
やっぱりもし勝ち切るなら、
【物語】
が必要というか、
こういう形のものが出てこないと、
優勝しきれない。
そんなイメージが僕の中にあった。
だから、準決勝のメキシコ戦でも、
僕はムネ(=村上選手)と
心中と思っていた。
……………………………………………
昨シーズンは“村神様”と呼ばれた
令和の三冠王。
しかし当初4番に座りながら、
ずっと不振を極めていた村上選手。
1点負けていた9回裏。
無死1塁2塁のチャンスで打順が。
バントや代打も考えられる中で、
村上選手は見事にサヨナラ2塁打!
サヨナラ打を打ったのが、
好調なバッターではなく、
不振を極めていたバッターが
打った。
このストーリー(=物語)が
背景にあったからこそ、
日本中に感動を与えたのでしょう。
栗山監督は当初から、
目先の勝利に焦らず、
ストーリーの大切さを
認識していた。
素晴らしいですね。
(拍手!)
楠木健氏(一橋大学教授)の
名著があります。
『ストーリーとしての
競争戦略』
(東洋経済新報社)
この書籍には、
以下の記述があります。
▼優れた戦略とは、
思わず人に話したくなるような、
面白いストーリーだ。
▼優れたストーリーは、
単なるアクションリストや
テンプレートのような
静止画ではなく、
戦略ストーリーにおける
5つの柱が優れている。
▼動画のように、
全体の動きと流れが
生き生きと
浮かび上がってくる。
▼違いを作るために
必要なのは2つ。
1つ目は、
他社と違うところに
自社を位置づけること。
2つ目は、
他社が簡単に真似できない
組織固有のやり方を
実践すること。
この2つの意味合いを理解し、
両社のつながりを意識し、
戦略ストーリーを
組み立てること。
そうです。
【戦略=ストーリー】
なのです。
今日も社長業を楽しみましょう。