こんにちは、神戸の税理士の岩佐孝彦です。
8月に入りましたが、
私たち中小企業経営者にとって今現在のトレンド用語は「人手不足」。
ここ最近の日経新聞記事を見ると…
「有効求人倍率、6月は1.10倍に上昇、22年ぶりに高水準」
「3割がバイト確保できず、リクルート人手不足調査」
「人手不足 業績を圧迫」
という見出しが目につきます。
多くの企業がいま、採用活動に躍起になっています。
ただこうした現象は裏を返せば、あらゆる組織で新陳代謝が起こっている
ことを示しているのかもしれません。
▼人材の新陳代謝のない会社は売上は伸びない
という理があります。
現実には同じ人が長く居座るより、
人が入れ替わった方が社内は活性化します。
そして、社内が活性化すれば、売上は伸びていくのです。
経済誌フォーチュンで「20世紀最高の経営者」に選ばれた、ジャック・ウェルチ氏
はこんな言葉を残しています。
「事業成長がし続けるには、毎年ボトムの5~10%の社員を入れ替えなければ
ならない。」
そして、彼は以下の「人材観マトリクス」を提唱しています。
<従業員区分> <行動> <考え方>
*A … 行動も価値観もよい人 〇 〇
*B … 行動はダメだが価値観はよい人 × 〇
*C … 行動はよいが価値観がダメな人 〇 ×
*D … 行動も価値観もダメな人 × ×
<上記4人をどう評価するか?>
*A … 会社の将来を担ってくれる人材
*B … 有能な人材をつければ花開く人材
*C … 即座に辞めてもらうべき人材
*D … ゆっくり辞めてもらうべき人材
う~ん、さすが世界の名経営者のお言葉は深いですね。
特筆すべきは、(C)の人材の評価として「即座に辞めてもらうべき人材」
としている点です。
能力は高いけれども、熱意がなかったり、考え方がマイナスな日の存在は、
仕事の結果が出ないばかりか、能力が高ければ高いほど、周囲に悪影響を及ぼす
からです。
中小企業の経営者の悩みは詰まるところ、お金の問題か、人の問題に尽きます。
特に人の問題として、中小企業は人数が少ないので、会社の方針に従わなかったり、
価値観の違う人間がいると、会社全体がおかしくなっていきます。
逆に価値観が同じ人間の集団になれば、会社全体が明るく活発になり、社長も
自由自在に動けるようになり、事業が成長軌道にうまく乗っていけるのです。
今日も社長業を楽しみましょう。