こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
日銀総裁に植田和男氏に決定。
東大数学科卒の経済学者。
日本を代表する金融政策の研究者。
今後の金融政策の課題は何か?
▼長短金利操作の撤廃&再修正
▼マイナス金利政策の見直し
▼フォワードガイダンス変更
▼物価2%目標を盛り込んだ
政府との共同声明の見直し
今回の人事を受けて、
メディアは煽っていますが、
日銀総裁はいわば子会社の社長。
親会社(=政府)の意向には、
逆らえない??
金利政策の大きな変更は
なさそうですね。
ただあなたは、
「金融政策なんて、
ちんぷんかんぷん。
日銀総裁が東大卒とか
知らないけど、
俺(私)はよくわかんねえよ。」
と思われるかもしれません。
ただご安心を!
そういう感覚って、
経営者として意外に正しいかも?
日経トップリーダーの連載で、
「稲盛和夫とその門下生たち」
に掲載されていたお話です。
稲盛塾の例会の後半には、
「経営問答」
の時間が設けられていたとか。
稲盛氏を中心に
塾生が車座になって座り、
早い者勝ちで稲盛氏に質問する。
ある塾生が稲盛氏にこう質問へ。
「昨今のマクロ経済の動きを見ると、
どうも動きが鈍い。
翻って、うちの業界も
市場がこう変化しています。
塾長はどうお考えになる
でしょうか?」
この塾生は経済情勢に造詣が深い。
GDP等の数字を細かく出し、
流暢に話している。
周囲の塾生の中には、
不安を覚える者もいた。
「稲盛塾の生徒のレベルは高い。
こんな高度な質問ができないと、
ダメなのか」
稲盛氏の横顔を見ると、
質問の間じっと目をつぶっている。
「これは凄い答えが出るぞ!」
周囲の塾生は固唾を飲んで、
稲盛氏の言葉に耳を澄ました。
しかし、
質問が終わったその時、
両目をガッと見開いた稲盛氏は、
その後ろに座っていた質問者の
塾生の方を振り向きざま、
「おまえはバカか!」
とおでこを平手ではたいた。
そして、怒声を上げた。
「マクロもミクロも関係あるかい!
そんな下らん質問をするな!
お前の本当の悩みは、
そんなことじゃないだろ!」
その塾生は顔を紅潮させ、
こう発言した。
「申し訳ありません。
私の本当の悩み………
それは社員が自分に
ついてきてくれないことです。
必死で頑張っているのに……」
稲盛氏は経営ノウハウではなく、
経営者の心を説く。
「経営者の使命
= 従業員の物心両面の
幸福の追求」
この塾生はこの日以来、
社員との接し方を変えたとか。
目の色が変わってくる社員と、
雰囲気になじめない社員。
2つのグループに
鮮明に分かれてきた。
中には暴言を吐いて
辞めていった社員もいたが、
残った社員はみるみる成長した。
結果、数年後に株式上場へ。
稲盛和夫氏は、
【大家族主義で経営せよ】
と説いておられます。
そうすれば、
経営者が燃えていれば、
社員もちゃんとついてきてくれる。
素晴らしいお話ですね。
(拍手!)
今日も社長業を楽しみましょう。