こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
世紀の勝負第2局。
藤井聡太(令和のスター)
vs 羽生善治(平成のヒーロー)
将棋の王将戦。
年始の第1局は、
藤井五冠の勝利でした。
個人的には同世代52歳の
羽生棋士を応援していましたが、、
20歳の若武者の
藤井五冠の勢いには勝てず。
ただ第2局は見事リベンジ。
羽生棋士の勝利!
対戦成績1勝1敗のタイ。
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さて、羽生棋士の年収はいくら??
日本将棋連盟によれば、
「約3千万円」
のようです。
ただ23歳で年収1億円。
その後、
45歳まで年収1億円を
ほぼ維持されていました。
その他、講演料や本の印税あり。
生涯年収25億円。
(拍手!)
年収2千万円を超える棋士は、
10名前後だとか。
日本将棋連盟には230名の
棋士が所属していますから、
上位約10%に相当します。
厳しい勝負の世界で、
長期間にわたり、
トップ層に位置するのは凄いです。
ただそうは言っても、
羽生棋士の現在の年収が
3千万円と言ったこところで、
全盛期に比べれば、
かなり落ちています。
藤井棋士の台頭も
あったからでしょう。
羽生棋士自身、
今の年収をどう感じているか??
個人的には気になるところですが、
年収1億円時代よりも意外に
幸せ感があるかもしれません。
えっ??
年収1億円の方が断然、
年収3千万円より幸せじゃないの?
大半の人はそう思うでしょう。
実はそうでもありません。
内閣府が2020年9月発表の
『満足度・生活の質に関する
調査による第4次報告書』
の結果は以下の通り。
▼年収と幸福度の関係
★年収100万円未満
⇒ 幸福度 5.04
★年収100~300万円未満
⇒ 幸福度 5.21
★年収300~500万円未満
⇒ 幸福度 5.69
★年収500~700万円未満
⇒ 幸福度 5.92
★年収700~1,000万円未満
⇒ 幸福度 6.27
★年収1,000~2,000万円未満
⇒ 幸福度 6.51
★年収2,000~3,000万円未満
⇒ 幸福度 7.00
★年収3,000~5,000万円未満
⇒ 幸福度 6.96
★年収5,000万~1億円未満
⇒ 幸福度 6.94
★年収1億円以上
⇒ 幸福度 6.11
年収が高くなればなるほど、
幸福度が高くなるわけではない。
お金と幸福度の関係は、
【年収2,000~3,000万円未満】
がピークなのです。
年収3,000万円を超えると、
幸福度は逆に下がってくる。
中小企業の経営者の役員報酬で
多く見られるラインが、
【年収2,000~3,000万円未満】
であるのも頷けます。
2015年までは世間潮流として、
「物質的幸福度」
が重視されました。
ただ2016年以降の世間潮流は、
「精神的幸福度」
が重要視されています。
幸せの基準は人それぞれ。
高年収でも幸せに感じない
人もいれば、
経済的余裕がなくても、
幸せに満たされている。
そんな人も多いでしょう。
税理士として私(岩佐)が
思うのは、
「税金の問題」
がお金と幸福度に
影を及ぼしているということ。
年収2,000万円程度であれば、
所得税&住民税率43%。
年収3,000万円を超えれば、
所得税&住民税率50%。
課税所得4,000万円超になれば、
所得税&住民税率55%。
(最高税率)
高年収でも重税感に陥り、
「稼いだ割に手元に残らない」
と感じれば幸福度は低下へ。
米国の億万長者の
イメージと言えば、
「セレブの贅沢三昧の暮らしで、
お金を湯水のように使う」
と思い浮かべがちですが、
実際のところ、
そんな良いものではありません。
「米国の億万長者はこの1年間に
何に時間を使ったか?」
この調査結果の上位5つは
以下の通りです。
▼1位
税務の専門家から
アドバイスを受ける
▼2位
美術館に行く
▼3位
地域活動を行う
▼4位
庭の手入れをする
▼5位
慈善のための募金活動をする
1位は税理士からすれば、
光栄なお話ですが、、
経営者の皆様からすれば、
楽しい時間と言えないですね。
(汗)
以上、
フロー面(年収)から見た
幸福度でした。
次回のお話はストック面(資産)
から見た幸福度です。
今日も社長業を楽しみましょう。