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同族経営の弱みが表面化しないようにするには?

こんにちは、神戸の税理士の岩佐孝彦です。

先日のブログで、同族経営の強みは【長期視点】というお話をしました。

ただこれはあくまで「身内と良好な関係を築けることができれば」という仮定

でのこと。

先日も三重県伊勢市の老舗和菓子メーカー「赤福」のお家騒動が世間の関心を

集めました。前社長とその家族が対立し、新社長は前社長の母親が就任するという

異例の人事でした。

 

日経トップリーダー7月号の「社長の実像」において、同族の確執についての

アンケート結果が掲載されています。

 

▼社内に親族を入れている理由は?

①オーナー企業である以上、一緒に経営をするのは当然 42.5%

②信頼して重要な仕事を任せられるから 39・0%

③気心が知れており、スムーズに協力体制が組めるから 25.0%

 

▼親族との間でトラブルが起きたことは?

「ある」39.0%

 

▼トラブルの原因は?

①経営方針の違い 65.4%

②感情のもつれ  35.9%

③社内での処遇  12.8%

 

上記のうち「経営方針の違い」や「感情のもつれ」は、最終的に話し合いで

解決できることが多いでしょう。

最も厄介なのは「どちらがトップに立つか?」という地位の問題。

「社長のイス」は一つだけしかないので、

特に親子間というより兄弟間の確執は骨肉の争いレベルにまで発展します。

分社化やのれん分けという形で、兄弟の場合どちらか一方が会社を辞め、

決別するケースもあります。

ここに同族経営の難しさも見えます。

同族経営のうち約4割が身内のとトラブルに遭遇しているという事実。

強みを伸ばしながら、弱みを補完する。同族経営においても、これが大切です。

 

兄弟間や親せき間での同族経営の場合、最初に役割分担を明確にし、

どう分配していくかというルールを明確化しておくべし。

今日も社長業を楽しみましょう。

 

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