こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
インボイス制度開始まで
1年を切った今、
反対運動が各地で巻き起こっています。
都内では先日、市民グループによる
「インボイス制度反対の大規模集会」
が行われました。
漫画家等のエンタメ業界では、
「2割以上が廃業」
の可能性があると訴える。
そうです!
インボイス最大の問題は、
「小規模事業者の売上減少」
です。
買い手企業からすれば、
「インボイス登録していない
小規模事業者との取引
⇒ 消費税分を控除不可」
⇒ 支払った消費税の 経費性なし
という問題があります。
ただ先日、朗報アリ!
免税事業者が
インボイス登録した場合、
▼消費税納付額
⇒受け取った消費税の2割でOK
▼3年間時限措置
という緩和措置が
政府内で本格検討へ。
例えば、
売上100万円に係る
消費税10万円とし、
売上代金110万円の場合、
納めるべき消費税額は、
「2万円
=受け取った消費税
10万円×20%」
でよいとされたのです。
(3年間限定)
確かに現在は、
「免税事業者=益税効果あり」
という状況がありました。
上記の場合、
受け取った消費税10万円は
マルマル内部留保できました。
ただ今回の緩和措置により、
10万円マルマルではないですが、
「8万円
= 受取り消費税10万円から
納付額2万円を控除」
は内部留保OK。
これなら、
インボイス登録した
痛みは緩和されます。
日本商工会議所によれば、
インボイス準備状況として、
以下の調査結果が発表されました。
(2022年9月時点)
▼免税事業者の
「約31%」
がインボイス登録予定
↓
免税3社に1社が
取引停止を恐れ、インボイス登録へ
ただ今回の緩和措置により、
▼免税事業者(売り手)
⇒ インボイス登録の後押し
▼課税事業者(買い手)
⇒ 売り手にインボイス登録を
お願いしやすくなる
⇒ 値引き交渉もしなくて済む
という環境整備が
前進していくかもしれません。
今日も社長業を楽しみましょう。