こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の
岩佐孝彦@税理士です。
先日弊社内にて、
「縁の下の力持ち表彰式」
で賞状授与の後のコメント発表。
3名のパートスタッフは、
全員に対しこう言いました。
「今年もあと2ヶ月ちょっと。
これから繁忙期が来ますので、
頑張ります!」
弊社も年末に向けて臨戦態勢へ。
年末近くなると、
時間はあっという間に
過ぎていきますね。
ただ以下の2大イベントに関し、
どんな時間感覚を覚えますか?
▼インボイス制度
(2023年10月~)
▼電子帳簿保存法
(2024年1月~)
中には、
「先の話だから、
そのうち考えよう。」
「経理は社員任せで、
よくわからないし、
今は忙しいから、
そんな余裕ないよ。」
とお考えの方も
いらっしゃるでしょう。
しかし、
インボイス制度の開始は
来年10月からでも、
「インボイスの登録期限
⇒ 来年3月末日」
まで半年を切っています。
つまり、
来年3月末日までに、
「課税事業者の登録」
はもちろんこと、
「免税事業者との取引方針」
を社内で決定しておくべし。
余裕がありそうで、
余裕はありません。
人間誰しも、
「余裕が大事である」
ことは頭で理解しています。
しかし大抵の場合、
「余裕を低く見積もっている」
ケースが多いです。
タイムマネジメント本で
よく書かれているのは、
「これで十分かなと感じる
5割増し」
でちょうどよいということ。
つまり、
「余裕率は自分が思っている
より多く見積もる」
ことが肝要です。
これはカネの面でも同じ。
松下幸之助氏はかつて、
『ダム経営』
を標榜されました。
松下幸之助氏の講演を聞き、
感銘を受けた。
そんな稲盛和夫氏も、
『土俵の真ん中で
相撲を取る経営』
を標榜されました。
内部留保(=余裕)を
とにかく多く見積もる。
昭和の名経営者も、
平成の名経営者も、
時間の面でも、
カネの面でも、
「余裕率は自分が思っている
より多く見積もる」
ことが重要なのは同じです。
インボイス登録期限まで
6ヶ月を切っていますが、、
12月は年末でバタバタする。
1月も年始で、
それどころではない。
となると、
実質4ヶ月しかない。
タイムマネジメントの鉄則である、
「これで十分かなと感じる
5割増し」
を実践するならば、
「4ヶ月×1.5倍(5割増し)
= 6ヶ月」
が最適な時間感覚でしょう。
実質4ヶ月の中で、
取引方針を決定するため、
以下を把握しておく必要あり。
▼免税事業者が取引先の中に
何件あるのか?
▼免税事業者の消費税分は
自社で負担するのか?
▼免税事業者に値引要請するのか?
▼免税事業者と取引停止するのか?
▼取引停止するために、
「優越的地位の濫用」
にならぬよう、
どうビジネス交渉するのか?
上記はとてもじゃないですが、
来年3月末の直前ラストの
駆け込み1~2ヶ月で
実行可能な話ではありません。
今からしっかり準備を進めるべし。
「足ると思えば足りぬ。
足らぬと思えば足る。」
これが時間の本質です。
時間に余裕があると
思っていると、
蓋を開けてみれば、
余裕がなくなるもの。
今日も社長業を楽しみましょう。