こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の
岩佐孝彦@税理士です。
稲盛和夫氏ご逝去。御年90歳。
偉大なる経営者の訃報は大変残念です。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
稲盛氏は中小企業経営者に対し、
「公私混同の排除」
を説いておられました。
こんな有名なエピソードがあります。
社用車が稲盛氏の
お迎えに来た時のこと。
奥様が外出するのに、
駅まで行こうとしていた
タイミングと重なったとか。
そこで稲盛氏が、
「駅に行くなら、
通り道なので乗れば?!」
と奥様に言った。
すると奥様は、
「あなた、何を言っているの!
私的な用事で出かけるのに
社用車に乗るわけにはいきません。」
とピシャリ!
そのとき稲盛氏は、
「ワシはまだまだだな」
と思ったそうです。
奥様もご立派な方ですね。
また稲盛氏は、
「京セラは世襲制にしない」
という経営方針でした。
稲盛氏には3人のお嬢様のみで、
息子さんがいなかった。
よって、
トヨタ自動車やユニ・チャームの
ように世襲制にされていません。
しかし、
「資産管理会社(ケイアイ興産)
の代表取締役は奥様」
が就任されていらっしゃいます。
ケイ・アイとはまさに、
“和夫(=K)稲盛(=I)”
のイニシャルですね。
そうです。
ケイアイ興産は稲盛ファミリーの
プライベートカンパニーなのです。
京セラは公器とし、
公私混同を徹底排除へ。
一方、
奥様を代表にする
同族法人を所有している。
まさに【公私並行経営】を実践へ。
ケイアイ興産は、
京セラの株式も保有しており、
▼持株機能
▼不動産管理機能
を有する資産管理法人なのです。
稲盛氏のご逝去に伴い、
ネットでは国葬に値する人物との
声も上がっています。
まさに稲盛和夫氏は、
“経営者人生の有終の美”
を飾られたと言えるでしょう。
本当に平成の名経営者で
いらっしゃいました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。