こんにちは、神戸の税理士の岩佐です。
消費税率アップしてから約2ヶ月となりましたね。
この増税が経営にどんな影響を及ぼすのか?
中小企業の消費増税の課題は大きく2つ。
▼増税分を価格に適正に反映できるか?
▼消費税の納税資金をどう確保していけるか?
これに尽きます。
まず、消費税というのは、
▼顧客から預かった消費税から、自社が支払った消費税を
差しい引いた金額を納税する
というメカニズムになっています。
つまり、売上にかかる消費税をそのまま納税するのではありません。
、、
増税された分は顧客に請求するわけですから、
消費増税になっても【税抜金額ベース】では損益に影響なし、
ということになります。
ただ実際の納税額には影響があります。
税理士から言わせると、消費税は赤字でもかかる税金。
実際の納税額の差をビフォアアフターで見てみましょう。
▼5%の消費税額(ビフォア)
*売上(税抜) 1000万円 × 5% = 50万円
*仕入(税抜) 500万円 × 5% = 25万円
∴納税額 = 50万円 - 25万円 = 25万円
▼8%の消費税額(アフター)
*売上(税抜) 1000万円 × 8% = 80万円
*仕入(税抜) 500万円 × 8% = 40万円
∴納税額 = 80万円 - 40万円 = 40万円
上記から言えることは、
▼税抜の利益金額500万円は増税前後で何ら変わりなし
▼納税額は【1.6倍】に膨れ上がる
ということです。
要は事業規模が同じであるならば、
税率が1.6倍(5%⇒8%)になるため、納税額も1.6倍。
しかしたとえ、事業規模が同じであったとしても、
【予定納税】が加わると、
資金繰り上、大打撃になります…(汗)
このお話は金曜日に続きます。
今日も社長業を楽しみましょう。