今回の3月決算法人から初適用の減税項目とは?
こんにちは、神戸の税理士の岩佐です。
3月決算法人の申告期限が今月末に到来(厳密には6月2日)に到来します。
決算月を3月とする法人が最も多いのは、ご存じだと思います。
上場企業の9割以上、中小企業含めても全体の20%を占めます。
私どものオフィスでも繁忙期ということで、スタッフがみんな一生懸命
頑張ってくれています。
実は今回の3月決算(平成25年4月1日以後開始事業年度)から、アベノ
ミクスの新たな法人減税メニュー が目白押しとなっています。
経営者としては、要チェックですね。
具体的には下記の減税メニューによる税効果が3月決算法人よりスタート。
▼生産等設備投資促進税制(New)
⇒ 製造業の設備投資をに節税チャンス!
▼商業サービス業等の設備投資促進税制(New)
⇒ 卸売・小売・サービス業の設備投資に節税チャンス!
▼グリーン投資促進税制(Power up)
⇒ 太陽光発電などのエコ関連の投資に節税チャンス!
▼研究開発減税(Power up)
⇒ 製造業の新製品開発投資に節税チャンス!
▼雇用促進税制(Power up)
⇒ 新規採用による増員(前年比10%以上&2人以上)
をした場合に節税チャンス!
▼賃上げ促進税制(New)
⇒ 従業員の賃金アップ(前年比5%以上)をした場合
に節税チャンス!
▼接待交際費の損金算入枠の拡充((Power up)
⇒ 年間800万円まで100%損金OK!
上記はすべて増税ではなく【減税】項目ばかり。
使わない手はありません。
これらの減税メニューは、
▼決算日後の申告期限(期末から2ヶ月以内)まで
のタイムラグがありますので、今からでも間に合います。
なぜなら、
▼税額控除
⇒ いったん計算された法人税額からもうひと押し
ダイレクトに法人税額そのものを差し引いてくれる
or
▼特別償却
⇒ 通常の減価償却費(お金が出ていかない経費)に
プラスアルファ
という減税内容になっており、しかも、キャッシュアウトを伴わない減税メニュー
になっているからです。
これからの時代、日本は大増税を加速させます。
▼消費増税 … 先月より
▼相続増税 … 来年より
▼所得増税 … 来年以降より
しかし唯一【減税】の方向が鮮明に打ち出されているのが【法人税】。
日本の99.7%を占める中小企業は、社長個人と会社は表裏一体。
「個人で払うか、法人で払うか、どちらが有利か?」
というスタンスで税金と付き合えるのは、社長の特権です。
よって、是非ともこの3月決算法人から税効果スタートとなる
新減税メニューは100%活用して下さいね。
今日も社長業を楽しみましょう!