こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の
岩佐孝彦@税理士です。
あなたは税務用語として、
「トーゴーサンピン」
を知っていますか??
10・5・3・1。
この略語です。
具体的には次の通りです。
▼10(トー)
サラリーマン
▼5(ゴ)
オーナー経営者・自営業者
▼3(サン)
農林水産業者
▼1(ピン)
政治家
この数字が意味するのは
何なのか?
個人の所得を、課税当局が
「どれだけ正確に把握しているか」
を示す割合です。
このように見ても、
サラリーマンの場合、
「100%所得を捕捉」
されている。
そんな悲しい現実を
再認識するでしょう。
全ての元凶は、
「源泉徴収制度」
です。
先日の毎日新聞社のオファーの
お話に戻ると、
当初10回シリーズの
連載を希望されました。
しかし結局、
私の申し出から
3回打ち切りと
させて頂きました。
構造的に節税余地が
少ないわけですから、
ご期待に沿うのも
限界がありました。
本当にごめんなさい!
他方、政治家は最小の「1」。
昨年末にはいわゆる、
「文通費」
が世間の批判の
的となりました。
文通費とは国会議員に対し、
給与や賞与とは別に、
「月額100万円」
が郵送費や交通費の名目で
支払われるものです。
領収証の提出義務もなし。
こんな背景から、
「国会議員の第二の給与」
と揶揄されています。
月100万円の
非課税所得は凄いです。
某議員はわずか月1日の
従事にもかかわらず、
満額100万支給。
そこで臨時国会において、
▼文通費の使途公開
▼領収証の添付義務
の法改正が審議へ。
しかし結局、
昨年末閉会の臨時国会では、
先送りとなりました。
野党の立憲民主党も
文通費の使途を
独自で公開しないと発表。
維新幹部はこのことを
こう皮肉ったそうです。
「立憲民主党はあれだけ
自民党に
法改正を迫っていたのに、
結果としては、
使途公開をしたくない
自民に合わせている。
最初から、
やりたくなかった
証拠ではないか。」
政治家からすれば、
「既得権を放棄する。
そんな身銭を切る
改革は難しい」
ということなのでしょう。
農林水産業も「3」です。
この業種もそれほど
高くないです。
自然相手の商売ですから、
どんぶり勘定に
ならざるを得ないですね。
最もビミョーなのは、
「5」
のオーナー経営者や自営業者。
税務調査のターゲットに
最もなりやすい層です。
フツーに対応していたら、
お金は絶対に残せません。
顧問税理士とタッグを組み、
“戦略的”
に対応していくべきです。
今日も社長業を楽しみましょう。