こんにちは、神戸の税理士の岩佐です。
先日『「勇気」の科学~一歩踏み出すための集中講義』(大和書房)という本を読みました。
この本は、米ポートランド州立大学の心理学部講師で、ポジティブ心理学を専門とする
ロバート・ビスワス=ディーナー氏による注目の一冊。
2014年1月、NHKのEテレ「幸福学白熱教室」に著者が出演する ということで
直前に出された本ですが、内容は『「勇気」の科学』。
誰でも勇敢になれるスキルを書いてありました。
(下記引用)
「警察官や消防士などの高リスクの専門職を含め、
勇気指数が最も高かった(恐怖の値が低く、行動意志の値が最も高い)
のは 企業経営者だった。」
この研究結果からも、私たち経営者というのは世間一般の中では、
勇気指数が高く、リスクを恐れない 人種ということなのでしょうか?(笑)
ただ忘れてはならないことがあります。
確率による発想に従えば、
起業は馬鹿バカしいほどリスキーといえます。(汗)
なぜなら、起業する人間の【9割】が失敗に終わっているからです。
世間一般のサラリーマンや公務員から見れば、
こんな世界に自ら好んで入ろうとする人間はどこか狂っているとしか
思えないかもしれません。(苦笑)
だからこそ、経営者は【目標】と【目的】を混同してはなりません。
目的と目標はしばしば混同されますが、
経営者自身が【何のために】日々の行動をしているのか、曖昧になってくると、
会社は健全な姿で成長していきません。
▼自社が社会に対し、「一隅を照らす」存在であること
▼社員が満足してやりがいを感じながら働くこと
▼経営者自身が金銭面で世界一割に合わない商売 に陥ることなく、社長業を楽しめること
会社や社長の価値観は個々に違うでしょう。
ただ日本の99.7%を占める、 私たち中小企業にとって業種業界の垣根はあれどこそ、
経営の【目的】は上記3つに概ね集約されると思います。
仮に売上目標や利益目標を達成したとしても、あくまで極論ですが、
▼社会倫理や企業モラルに反する行為があったり…
▼社員がストレス&不満いっぱいで病人続出の状況になったり…
▼経営者自身が固定費を賄うための金策に追われ疲労困憊になったり…
したのでは【何のために】事業をしているのか、わかりませんね。
だからこそ、私たち経営者は【目標】だけではダメなのです。
今日も社長業を楽しみましょう。