こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の
岩佐孝彦@税理士です。
新年度に際し、
「ヒトを増やした場合の優遇税制」
も改正になりました。
令和3年度税制改正にて、
「所得拡大促進税制
(賃上げ促進税制)」
の要件が緩和されたのです。
「通常要件」の改正は以下の通り。
▼従来
継続雇用者給与等支給額が
前年対比1.5%以上UP
⇒ 人件費増加額の15%税額控除
(上限)法人税額の20%
▼今後
企業全体の給与等支給総額が
前年対比1.5%以上UP
⇒ 人件費増加額の
15%税額控除
(上限)法人税額の20%
「上乗せ措置」の改正は以下の通り。
▼従来
継続雇用者給与等支給額が
前年対比2.5%以上UP
+
教育訓練費:前年対比10%以上UP
⇒ 人件費増加額の25%税額控除
(上限)法人税額の20%
▼今後
企業全体の給与等支給総額が
前年対比2.5%以上UP
+
教育訓練費:前年対比10%以上UP
⇒ 人件費増加額の25%税額控除
(上限)法人税額の20%
:
:
:
上記をまとめると、
「従前の要件
⇒ 継続雇用者(=直近2期在籍者)
の賃上げ」
でした。
したがって、
増員により全社ベースで
人件費がいくら上昇していても、
「要件を満たさず、税額控除できない」
ケースが多々見受けられました。
しかし今後は、
「増員によって、
全社ベースで人件費UP」
で要件を満たします。
しかも増加率は1.5%以上。
正社員を少数でも増員すれば、
容易にクリアできる数値でしょう。
この優遇税制で定める
「税額控除」
は最も理想的な節税対策です。
節税するために敢えて、
「経費を増やし、利益を圧縮させる」
必要なし。
節税のために決算書を
キズモノにしなくてOK。
いったん計算された法人税額から
“もうひと押し”
税額そのものをダイレクトに
差し引いてくれる。
そんな税制なのです。
使わない手はないですね。
松山英樹選手の偉業には、
メンタル面も大きかったようです。
マスターズ前週の
バレオテキサスオープンのこと。
初日は好発進。
しかし、その後に崩れたとか。
松山選手はこう振り返っています。
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良くない3日間が続いた時に
「なんでこんなに怒っているんだろう」
と自分にあきれました。
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一方、
マスターズではこんな心境だったとか。
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怒らず、
「ここまでやってきたことを信じて
頑張ろう」
ということでやりました。
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マスターズ優勝の要因に
「メンタル面の安定」
があったんですね。
経営者も同じです。
今日のコロナ不況の中で
増員を図るのは、
「逆張り戦略」
と言えるでしょう。
有効求人倍率の推移を見ても、
▼2018年 1.61
▼2019年 1.60
▼2020年 1.18
と昨年は大きく低下。
よって、
今日の経済環境下で増員するなら、
▼キャリアアップ正社員化コース
▼所得拡大促進税制
を活用しない手はありません。
もし活用できれば、経営者自身も
「メンタル面の安定」
が松山選手同様実現できる上に、
「キャッシュフロー面の安定」
にもつながるでしょう。
私共もワンストップで今年度も、
「お金とヒトの両面から
キャッシュを残す」
という価値を提供してまいります。
マスターズ優勝のエネルギーを拝受!
今日も社長業を楽しみましょう。