こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の
岩佐孝彦@税理士です。
球春到来!
センバツ甲子園。
プロ野球もいよいよ開幕へ。
阪神・巨人を初め、セリーグが気になる。
そんな方が多いと思いますので、
敢えてパリーグを紹介すると、
「2強2中2弱」
との解説者の予想が多く、
▼2強:ソフトバンク・東北楽天
▼2中:千葉ロッテ・埼玉西武
▼2弱:オリックス・北海道日ハム
だとか。
わがオリックスは5位か最下位??
(涙)
オリックスが昨年、
最下位に終わった要因は、
「千葉ロッテとの対戦成績」
にあります。
開幕6連敗に始まり、5勝18敗1分。
同じプロとは思えないほど、
負け続けました。
(汗)
実は、、
千葉ロッテ球団社長の著書が、
今話題になっています。
『経営の正解はすべて社員が知っている』
(ポプラ社)
元球団社長の山室晋也氏が
不人気球団ロッテで、
▼球団創設以来最多観客数
▼創業以来初の単体黒字
をいかに実現したのか?
その内情が赤裸々に語られています。
「プロ野球球団の経営??
何かピンとこないなぁ。
中小企業の経営者に
役に立つことあるの??」
そう思われた方も多いでしょう。
私(岩佐)もあまり
期待せずに読みましたが、、
意外や意外(?)
とても参考になりました。
何と!
地に足の着いた泥臭い
経営手法が紹介されていたのです。
山室氏が球団社長就任以来の
経営推移は以下の通り。
▼2014年 16億円(赤字)
▼2015年 11億円(赤字)
▼2016年 7億円(赤字)
▼2017年 6億円(赤字)
▼2018年 7億円(黒字)★
▼2019年 11億円(黒字)★
ロッテ球団は長年赤字の垂れ流し。
50年にわたり、
親会社からの補填で成り立っている。
いくら赤字を出しても、
最後は親会社が何としてくれる。
そんな甘えの構造で成り立っている。
腐敗した組織だったのです。
山室氏はまさに、
「ボロボロの財務内容で、
あまりにどうしようもない状態」
から5年で黒字化へ導く。
そんな経営手腕をお持ちなのです。
だからこそ、
私たち中小企業経営者にとって、
学びの大きいものがあるのです。
山室氏は著書の中で、
このように語っておられます。
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「会社」という組織は、
とても不思議な環境のもとに
成り立っています。
好きで集まった仲間でない人間の集団が
「利益を追求する」
という大きな課題に挑む。
ギスギスしないわけがありません。
「同僚同士の人間関係が悪い」
「仕事でトラブルが起こる」
「全体最適であるべき各部門が
それぞれ自部門の都合を優先する」
といったややこしい状況が、
ごくごく普通に起こり得る場所。
それが「会社」です。
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これは本質をシンプルに表現しています。
このような特殊な環境下だからこそ、
リーダーは一人で
業績を上げることはできません。
メンバー一人ひとりに
「業績を上げてもらう」
しかないと山室氏は語っているのです。
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2021年4月からいよいよ施行へ。
「同一労働同一賃金」
が中小企業にも適用されます。
正社員と非正規社員間における
「不合理な待遇格差」
を是正する。
これが同一労働同一賃金の目的です。
「この待遇はこんな目的のものだ。
そして、仕事の内容にはこんな差がある。
したがって、
この労働条件の相違は合理的だ。」
という考え方です。
個別の待遇ごとに
仕事の性質・目的を照らし、
「合理性」
を判断する。
これが「均衡待遇」です。
同一労働同一賃金に対応するうえでの
課題は以下の2つです。
▼課題その1
待遇差がある場合、
不合理であるか否かの判断がわからない。
▼課題その2
対応した場合の人件費増加が困難である。
この2つの課題にどう対応すべきか?
このお話は次回に続きます。
今日も社長業を楽しみましょう。