ブログ

鈴木修氏の名言 vs JTB減資

 

こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ

税理士法人トップ財務プロジェクト代表の

岩佐孝彦@税理士です。

カリスマ経営者の引退報道が

先日ありました。

スズキの鈴木修会長。御年91歳。

半世紀近くトップとして君臨。

国内市場では、

軽自動車業界の雄へ。

海外では、

インドやハンガリーへ進出。

独自のグローバル戦略で、

「世界のスズキ」

に仕立て上げました。

スズキは昨年、創立100周年。

自らも90歳の卒寿。

「大きな区切り」

として長男の俊宏社長に

全権委任へ。

鈴木修氏の口癖は、

「俺は、中小企業のおやじ」 

した。

3兆円企業ですから、

中小企業ではありません。

資本金138,202百万円。

従業員数約1万5千人。

この内容からも

「中小企業基本法」

の中小企業に該当しません。

(注)

中小企業基本法の「製造業」の定義

*資本金3億円以下

   or

*従業員数300人以下

  :

  :

  :

ただこの口癖から、

会社がどんなに大きくなっても、

「チャレンジャー精神」

を持ち続けた鈴木氏の、

経営姿勢が窺えます。

敬服の限りです。

 

鈴木修氏の著書として、

まさにご自身の口癖であった、

『俺は、中小企業のおやじ』

が日本経済新聞出版社より

発刊されています。

この中でこんな記述があります。

 

…………………………………………………

GMは鯨、スズキは蚊。

メダカは鯨に飲み込まれる。

蚊ならば、鯨に飲み込まれず、

空高く舞い上がれる。

…………………………………………………

 

 

これは1981年。

GMとの資本提携を発表した時のこと。

マスコミから当時、

「鯨とメダカが手を組んだ。

 スズキはいずれ飲み込まれる

 のではないか。」

と揶揄された時のコメントです。

 “オサム節”全開ですね。

 

 

蚊になって、空高く舞い上がる。

私たち中小企業にとって、

理想の姿かもしれません。

 

重量が大きいと、

確かに舞い上がれません。

 

 

こうなるためには、

“身軽”

になっておくべし。

税制優遇措置を受けるため、

蚊のごとく、

“身軽”

になる動きが先日報道されました。

 

 

国内旅行最大手のJTBが、

「資本金23億円から1億円に減資」

を発表しました。

 

2月12日の株主総会で承認。

3月31日付で実施されるとか。

 

旅行業界はまさに飲食業同様、

“コロナ不況業種” 

に位置づけられます。

 

 

生き残りを賭け、

なりふり構っていられない。

とにかく税負担を圧縮させたい。

背に腹は代えられない。

 

そんな思惑が見えます。   

 

 

資本金を1億円以下にすれば、

売上高や従業員数に関係なく、

「税制上は中小企業」

に該当し、

 

▼最終利益800万円までの

 軽減税率適用

▼年間800万円までの

 接待交際費の損金算入

▼試験研究費減税の上乗せ措置

▼中小企業経営強化税制

 

 などの特例措置が受けられます。

 

ただこういう動きが出ると、

将来的な税制改正があるかもしれません。

今日も社長業を楽しみましょう。

 

アーカイブ

ブログTOPへ

日々是精進ブログはこちら
新型コロナ特設サイトはこちら
個別無料相談の詳細はこちら
  • 助成金&補助金で新型コロナ禍をチャンスに変える方法
  • 「令和時代にお金を賢く残す社長の新ルール」
  • お金を残す「社長の資産防衛の新常識」
  • お金を残す「社長の資産防衛術」
  • 「ずっとお金持ち」の人成金で終わる人
  • オーナー社長の「財務対策4つの急所」
  • 社長と会社のお金を残す力“養成”講座
  • 社長は「会社のお金」をこう残せ!
  • 小さな会社の社長のお金を残すために絶対必要な本
  • 社長のお金を残す財務プロジェクト作戦指南書
お問い合わせ
よくある質問