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謹賀新年

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新年あけましておめでとうございます。

神戸の税理士の岩佐です。

年末年始はいかがお過ごしでしょうか?

私は年末に家族サービスで東京ディズニーランドに行き、

家族全員で体力の続く限り遊び倒しました。(笑)

園内はご多分に漏れず、すごい人でした。

それもそのはず、日経新聞記事によれば、TDR(東京ディズニーリゾート)

の2013年度の業績は過去最高の2012年度の5003億円を上回る見通しのとのこと。

 

そんな中、園内で息子がボツリとこう言いました。

「ウォルト・ディズニーって、すごい人やったんやな。

本で読んだから知ってるで。」

 

ウォルト・ディズニー氏自身も、

「旅をするときはいつも周りの世界の音や景色を吸収するといい」

と言っていますが、

私もディズニーワールドの空気を吸って、彼の天才性を

全身いっぱいに感じました。

スケール感というか、あの創造性は突き抜けている。

そこで彼がどんな事業家であったのか調査したいなと思ったら、

帰宅後子供部屋の息子の書棚にコミック版世界の伝記シリーズ

「ウォルト・ディズニー」を発見。

なるほど、息子はこれを読んでいたのか…(笑)

 

早速本を開き、彼の経営者人生の足跡を調査。

すると私たち中小企業経営者にとって示唆に富む、彼の輝かしい成功の裏側に

あったものを学ぶことができました。それは以下の5点です。

 

①顧客にとって最高で理想の品質を追求する職人思考と経営能力は全く別物。

彼が最初に設立した会社は仕事は舞い込むものの資金繰り難に窮し倒産。

彼は事業運営において経営能力の必要性を痛感、そこで次に設立した会社に

銀行員だった兄のロイを招き、財政面の運営を任せている。

「会社経営はお金で始まりお金で終わる」

理想を追い求めながらも、この現実から経営者は絶対に目をそらすことはできない。

 

②ミッキーマウスは彼が崖っぷちの絶体絶命の危機から生まれた。

兄のロイと立ち上げた、ウォルトディズニー社の躍動の原動力になった「しあわせウサギ

のオズワルド」を配給会社に乗っ取られ、製作スタッフの大半を引き抜かれ、またもや

倒産危機に陥る。失意のどん底の中、オズワルドに代わる新しいキャラクターを生み出すこと

を決意。帰りの列車の中で懸命にスケッチを描く中、ひらめきが天から降ってきた。

ミッキーマウスは背水の陣の中から生まれた起死回生のキャラクターだった。

ドラッガー氏が言うように「イノベーションは陳腐化したものを捨てるところから生まれる」

ということ。破壊しなければ、創造は生まれない。

 

③創業以来初めての長編アニメーション映画「白雪姫」制作に乗り出した際、

制作費が当初の3倍近くになって資金が底をつくことを兄のロイから報告を受けた際、

今できているところまで銀行員に見せる。銀行は試写会で未完成のフィルムを見て、

完成後の成功を確信。結果、融資を勝ち取る。そして「白雪姫」完成後、映画史上

最大の売上を記録した。この銀行員はまさに半沢直樹?

金融機関の使命「晴れたところに傘をさすのではなく、真に成長性のある有望な企業の

未来を支援する」を果たしてもらうには、経営者の人的担保力が最後はモノをいう。

 

④夢の国「ディズニーランド」は事業規模が大きすぎ、建設資金も莫大になり、

当時のウォルトディズニー社のレベルでは銀行融資だけで賄えるレベルではなかった。

しかし、彼は当時テレビという新しいメディアの登場を脅威に感じ距離を置く映画関係者

が多い中、テレビ局に番組を提供する代わりにスポンサーになってもらうという戦略で

建設資金をテレビ局から調達するというスキームで完成へ導く。

革新は業界の常識にとらわれては決して生まれない。

 

⑤日本の99.7%を占める中小企業は同族会社。

同族経営には公私混同などマイナスイメージがつきものだが、中小企業は会社と社長個人が

家族を含めて表裏一体。その中で事業展開において最後にモノを言うのは同族の絆。

彼が右脳の世界にどっぷり浸かり、世界の人々に夢と魔法の世界を届ける事業が展開できた

陰には、元銀行員の兄のロイが共同経営者として左脳の世界でキャッシュフロー面で事業を

支えたからに他ならない。また、ミッキーマウスの名付け親は彼自身ではなく、奥さんだった。

彼は当初「モーティマー」という名前を考えていたが、妻のリリーの助言で愛らしいネーミング

が生まれた。経営者はやはり家族を大切にする必要あり。

 

年始にあたり彼のとても足元にも果てしなく遠く及びませんが、せめて爪の垢でも煎じて

飲ませて頂き、私も2014年の事業プランを固めていきたいと思います。

年末年始は日常から離れ、多くの経営者にとって事業計画を練っていく絶好の期間ですね。

今日も社長業を楽しみましょう。

本年もどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

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