こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
先日の敬老の日(21日)に際し、
総務省から以下の発表がありました。
▼65歳以上の高齢者人口数
3,617万人(前年対比30万人増)
▼65歳以上の総人口に占める割合
28.7%(前年対比0.3%増)
▼65歳以上の就業者数
892万人(前年対比30万人増)
上記数字はいずれも「過去最高」を更新したとか。
高齢化社会は着実に進んでいます。
ただここで質問です。
高齢化とか、年を取るとか、
あなたはネガティブに考えていませんか??
私(岩佐)も今月1つ歳を取りました。
50歳を過ぎると、何を隠そう、
私自身も誕生日もあまり嬉しくなくなります。
(汗)
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しかし、このことに異議を唱える
名経営者がいらっしゃいます。
その名は、出口治明氏。
ライフネット生命の創業者。
現在は、立命館アジア太平洋大学学長。
出口治明氏の著書、
『人生の教養が身につく名言集』(三笠書房)
にこんなくだりがあります。
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歳を取ることは、
可能性を捨てていくことである。
しかし、そのことは決して
悲しむべきことはないし、
むしろ、歓迎すべきことである。
なぜなら、
「現実」
がよりよく見えてくるようになるからだ。
可能性がいっぱいあると、
逆に人は夢見がちになる。
いつまでもさまよい続けることにも
なりかねない。
…………………………………………………
御年72歳の名経営者だけあり、
味わい深いお言葉です。
出口氏のその他の著書で、
『還暦からの底力』(講談社現代新書)
がいま大変売れているとか。
ベストセラー著書に敬服の限りです。
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年齢を重ねると、人間誰しも考えるのは、
「自分の人生、振り返ってみて、
果たして幸福だと言えるのか?」
ということです。
このテーマについても、、
出口氏は著書の中で、
以下のようにおっしゃっておられます。
…………………………………………………
人生の楽しみは、喜怒哀楽の総量である。
…………………………………………………
「喜」や「楽」だけではない。
「怒」や「哀」も含まれる。
普通に考えれば、
▼嬉しいこと = プラス100
▼悲しいこと = マイナス100
になります。プラスマイナスゼロです。
しかし、出口氏によれば、
プラスマイナスはゼロでない!
絶対値として「合計200」になるのです。
嬉しいことばかりが人生じゃない。
悲しいことや辛いことも含め、人生なのです。
腹を立てて怒ったり、悲しんだりすることもプラスなのです。
プラスマイナスゼロという、
「ただの数字」
の話ではありません。
失敗し、損してしまった。
そんな一見マイナスに見えることでも、
その分だけ自分の「知識や経験」が増えている。
よって、マイナスも「スコア」になるのです。
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このことがわかっていないと、
「もし損したら、どうしよう」
「お金を失うと、嫌だな」
という気持ちが芽生える。
チャレンジ精神を見失ってしまうのです。
出口氏のベストセラー著書『還暦からの底力』をまさに実践中。
そんなクライアントが
「百戦錬磨の経営者」
として多数いらっしゃいます。敬服の限りです。
それに比べれば、私(岩佐)は青二才。
喜怒哀楽の総量がまだまだ足りていません。
青二才でもせめて「50代の底力」は見せたいと思います。
(笑)
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税務の世界はどうでしょうか??
もしチャレンジした結果、
「マイナス」
を出したとしても、ご安心を!
マイナスをちゃんと「プラスと相殺」したうえで、
「マイナスを生きガネ」
にしてくれる優遇税制の存在あり。
▼喜&楽 = 黒字&益 = プラス
▼怒&哀 = 赤字&損失 = マイナス
上記を相殺し、
「損益通算」
してくれる規定があるのです。
例えば、コロナの影響で「今期は赤字決算」だったとします。
でも、前期が黒字なのであれば、
「前期の黒字と今期の赤字を損益通算」
できます。
結果として、前期に納めた法人税が還付されるのです。
この法人税法上の規定は、
『欠損金の繰戻還付』
といいます。
一方、今期が赤字決算なら、
「翌期以降へ赤字(欠損金)を繰越し」
することもできます。繰越期間は『10年間』。
この法人税法上の規定は、
『欠損金の繰越控除』
といいます。
このお話は次回に続きます。
今日も社長業を楽しみましょう。