こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
総理が交代後、コロナ下の日本経済はどうなるのか?
最近経営者との会話の中で、よく話題に出るのは以下の話です。
史上最大規模の200兆円の緊急経済対策の反動で、
▼預金封鎖
▼ハイパーインフレ
▼財政破綻
が起きるのではないか??
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しかし、この分野に関しては、
私(岩佐)は専門家ではありません。
投資顧問業でもエコノミストでもありません。
あくまで個人的に情報収集している範囲内でお話しします。
6月24日付の日経新聞電子版にこんな記事が掲載されました。
『財産税は回避できるか 確率ほぼゼロでも備えを』
編集委員の前田昌孝氏の論説です。
歴史は繰り返されるのか??
我が国の歴史を見てみましょう。
1946年2月16日に「金融緊急措置令」を政府が発表。
その後2月17日において、「預金封鎖」が発動へ。
銀行預金の引き出しが制限。
*世帯主:月12万円
*その家族1人:月4万円
4人家族であれば、月24万円しか引き出せない。
そして、同年3月3日に「臨時財産調査令」を発動し、
「3月3日午前0時時点の全金融資産」
を国民に申告させました。
同年11月11日には「財産税法」が成立。
生活に必要な資産以外のすべての資産における
「3月3日時点の評価額」(債務や公租公課を除く)
を1947年2月15日までに申告させました。
そのうえで、
「25~90%の累進税率」
に基づき3月15日までに納税を求めた。
日本初の申告納税制度として、
「財産税」が一斉に課せられたのです。
こうした一連の措置が「ハイパーインフレ」を引き起こしました。
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実はこの日経新聞の記事には、
恐ろしい試算が紹介されています。
その記述は以下の通り。
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「財産税」とは、月々の修繕積立金だけでは、
大規模修繕ができなくなった。
そんな高経年マンションが区分所有者から、
多額の一時金を徴収するようなものだ。
しかし、財産税などめったにできない。
よって、一度で多くの税収を確保したい。
もし、300兆円を見込むのであれば、
税率は資産のうち、
3000万円までゼロ、
5000万円まで30%、
1億円まで60%、
1億円以上は90%
にする必要がある。
「脅かすような記事を書くな」
という批判もあるだろう。
ただ1つだけ覚えておいてほしい。
3000万円以上の金融資産を持つ
1169万世帯(全体の21.8%)
にかなり強烈に財産税をかけ、
なかでも1億円以上を持つ126万世帯(同2.4%)からは、
1億円を超える分の90%を没収しても、
日本の純政府債務の3分の1程度しか穴埋めできないのだ。
日本の財政赤字は「帰らざる河」を渡ってしまっている。
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う~ん、恐ろしい。
(汗)
上記の数字の根拠は、、
「野村総研による家計の資産分布」
だとか。
日本経済新聞の編集委員(前田氏)は、
最後にこう締め括っています。
「可能性は小さくとも備えは肝要だ」
経営者の危機管理として、
無視できないのは間違いありません。
発生確率としては小さいかもしれませんが、、
念のための備えを!
今日も社長業を楽しみましょう。