こんにちは、神戸の税理士の岩佐です。
昨日の日曜日は雨天のため、息子の少年野球は練習も試合もなし。
炎天下での野球は親もしんどい…(苦笑) 私にとってはまさに恵みの雨か?
というわけで、久しぶりにフィットネスクラブで一汗かきました。
この歳になると、少し運動不足になっただけで知らぬ間にお腹に脂肪が…
油断すると、メタボ体質まっしぐら?
やはり「忙しい」を理由にフィットネスクラブ通いをサボってはいけないと
再認識させられました。
このことは会社経営にも当てはまります。
社長が知らない間に膨れ上がっているのが【固定費】。
ビジネスを拡大していこうとすると、宿命的にこの壁に直面します。
▼人を増やして、規模を大きくしよう。 ⇒ 人件費アップ
▼もっと大きなオフィスが必要だ。 ⇒ テナント家賃アップ
▼多額の保証金を支払うために融資が必要だ。 ⇒ 銀行借入膨張
▼この固定費を賄うには売上がもっと必要だ。 ⇒ 採算性の悪い仕事も受注
▼この売上をこなすにはもっと人が必要だ。 ⇒ 人件費アップ(再び)
というように、固定費はスパイラル状に増加していくのです。
固定費の総額が増えるので、最低限必要な損益分岐点売上高もさらに上がることになる。
気がついたときには、組織は大きくなったものの、驚くほど損益分岐点売上高が上がり、その結果
として、売上が減った時に一気に赤字体質に陥ってしまうのです。
ただ固定費が増えるのは別に悪いことではありません。
その分だけ、売上が増えるのであれば問題ないわけです。
注意すべきなのは、売上高の伸び以上に固定費の伸びの方が大きくなること。
なぜこうしたことが往々にして起こりがちになのか?
それは【パーキンソンの法則】にあります。
これは、
「仕事の量は完成のために与えられた時間の限界まで膨張する」
という法則です。
会計事務所というのは労働集約性の高い職種ですが、痛切に感じるのは、
「人は時間に余裕があると、その時間数に合った業務処理スタイルに変えてしまう」
ということ。
だからこそ、私どものオフィスでも、今年度から【15分ごとのタイムマネジメント制度】を
本格導入し、少数精鋭で効率の高い経営をするよう心がけ、現在も奮闘しております。
生活習慣病は特に痛みがないのに、いつのまにか身体を蝕んでいます。
会社経営でも知らないうちに【固定費】が増え、非効率な組織が出来上がっていたということの
ないよう、気を付けたいところですね。
今日も社長業を楽しみましょう。