こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
コロナショックが止まりません。
「世界の景気後退はすぐそこだ。」
S&Pグローバル・レーティングはこう指摘しました。
「世界的な景気後退局面入りがメインシナリオになった。」
米モルガン・スタンレーもこう指摘しました。
いつ終息するのか、全く見えない。
行列は、マスクを買い求める薬局だけではありません。
金融機関の融資窓口にも、人だかりができているとか。
融資窓口がまるで、
駆け込み寺のようになっています。
リーマン時のような緊急経済対策がここへきて、
一気に発動されています。
3月6日のこと。
麻生財務金融相は中小企業支援策で、
こんな要請を出しました。
「民間金融機関に対し、貸出しの金利を下げる。
また、返済期間の猶予等の条件の変更を求める。」
この要請って…
あの『中小企業金融円滑化法』の再来?
リーマン当時に緊急発動され、当時の亀井金融相は、
“中小企業のサンタクロース”
と揶揄された法律です。
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ある経営者は月曜日朝一番に、日本政策金融公庫へ。
整理番号136番。
何時間も並ばされたそうです。
このように今、全国の経営者が金策に走っています。
あなたの法人はいかがでしょうか?
手ガネ(= 手持ちキャッシュ)をしっかり確保しておく。
今はこれに尽きます。
▼運転資金として最低2ヶ月以上
▼理想は3ヶ月
上記資金を確保できていますか?
極論をすれば、売上が3ヶ月ゼロでも資金繰りが回る。
これだけの財務基盤を今のうちに整備しておくべし。
以下の合計額で最低2ヶ月分の運転資金を満たすか?
今一度チェックして下さい。
▼法人名義の預金通帳残高
⇒ 文字通りの手持ちキャッシュ
▼倒産防止共済の解約手当金
⇒ 公的制度の簿外資産
▼経営者保険の解約返戻金
⇒ 民間生保の簿外資産
▼経営者個人の私財
⇒ 法人を守る最後の砦
なお、運転資金は一体いくらか?
以下の算式で、すぐに概要をつかめます。
直近の決算書を手元に用意し、
次の算式で電卓を叩いて下さい。
『販売費及び一般管理費 ÷ 12ヶ月+ 毎月の銀行借入返済額』
もし上記水準の確保が難しいなら、
以下の窓口へお問合せしましょう。
▼政府貸付(日本政策金融公庫)
▼緊急保証貸付
*国 *都道府県 *市町村
全国各地の相談窓口には、
5万件近い相談が寄せられています。
その結果、実際の融資の審査にも時間を要しているとか。
急ぎであれば、生保会社の『契約者貸付』を利用する。
そんな手もあります。
▼金利ゼロ
▼要件なし
▼9月30日まで
上記内容の新型コロナ対策として、
以下の生保会社が『契約者貸付』を実行しています。
▼朝日生命
▼NN生命
▼住友生命
▼大同生命
▼第一生命
▼ニッセイ・ウエルス生命
▼日本生命
▼明治安田生命
貸付に際し、無金利だけでなく、
『要件なし』
というのが良いですね。
従前より経営者保険に加入していた。
しかし、いざ解約すると「雑収入」で法人税等の心配あり。
そういう場合、
「スピーディーに資金を調達」
できる方法として上記が使えます。
今日も社長業を楽しみましょう。