こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
コロナ倒産の報道も最近、相次いで見られました。
主な報道は以下の通りです。
▼ルミナスクルーズ(神戸市)
3月に入り、民事再生手続きへ。
1月以降コロナの影響で、多数のキャンセルが続出。
負債総額12億4300万円。
平成30年以降、地震や台風で運航中止が相次ぐ。
燃料の高騰もあり、業績が悪化。
そこに新型コロナウイルスが直撃。
▼老舗旅館「冨士見荘」(愛知県)
2月21日に破産申請。
1956年設立。
三河湾を望む景観と新鮮な魚介類が売りであった。
近年は中国人ツアーをターゲットへ。
新型コロナの影響で、中国の団体客のキャンセルが相次ぐ。
負債額は現在調査中だとか。
▼北海道三富屋(コロッケ製造)
2月25日に破産申請。
「くりやまコロッケ」の製造。
その他、洋食レストランの運営。
新型コロナの影響で、外国人客が伸び悩み、事業継続断念。
負債総額7446万円。
以上のように、自転車操業の企業は新型コロナで、
退場を余儀なくされています。
コロナ倒産は今後も続くことが懸念されています。
山内溥氏(任天堂の中興の祖)にこんな名言があります。
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経営の世界は流動的である。
いつまでも成長し続ける保証は、どこにもない。
予想しなかったことが起きても、
「私は関係がない」
と経営者は言えない。
だから、体質を強化すべきだ。
何が起ころうとも、社員や取引先がショックを受けない
会社をつくる。
それが、私の仕事だ。
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任天堂を世界的企業に育て上げた
名経営者のお言葉は重みがあります。
私(岩佐)が税理士登録20年超の中で、
これまで再三再四言ってきたのは、
「税金をきちんと払わないと、内部留保は貯まらない」
の定説は半分本当で半分嘘であること。
健全な納税意識は確かに重要です。
しかし、キレイごとだけでは、
万一のピンチの時に組織を守れない。
経営者は孤独です。
緊急非常事態時も誰も助けてくれません。
危機管理の最終手段は、公助でもなく、互助でもなく、
【自助】
なのです。
よって、節税や資産防衛は大変重要です。
何が起こっても、
ショックを受けない経営体質をつくる。
そのためには、以下を実践しておくべきでしょう。
▼一本足打法の経営をしない。
▼特定少数の得意先に依存した収益モデルにしない。
▼顧客でない人を見分ける。
▼売上は一過性のものではなく、積み上げ継続型にする。
▼資金効率を上げる。
▼倒産防止共済(中小企業基盤整備機構)等で簿外資産を形成。
いずれ必ず世間は落ち着きを取り戻します。
今の流れは近い将来、反転します。
今やるべきことは【反転準備】です。
今日も経営のかじ取りを楽しみましょう。