こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
昨日、偉人の訃報がありました。
野村克也氏、享年84歳。
プロ野球戦後初の三冠王。監督として日本一3回。
通算2901安打。本塁打657本。1988打点。
いずれも歴代2位。
「名選手、名監督ならず」
こんな言葉もありますが、野村氏は違いました。
名選手でもあり、名監督。
野村氏は数々の名言を残しています。
物凄い知見でいらっしゃいました。
しかし45歳で現役引退した時、
言い知れぬ不安に襲われたとか。
もう身体は動かない。しかし、自分には野球しかない。
これから仕事をどうしていくのか?
そこで、草柳大蔵氏(評論家)に助言を求めたそうです。
「本をたくさん読みなさい。」
そう言われ、最初に手渡された一冊とは?
『活眼活学』(安岡正篤著)
安岡正篤氏(思想家)の言葉。
野村克也氏にとって、心に深く刻まれた言葉は以下の通り。
▼生計(いかに生きるか)
▼身計(いかに身を立てるか)
▼家計(いかに家庭を営むか)
▼老計(いかに年を取るか)
▼死計(いかに死ぬべきか)
安岡氏は上記を『人生五計』と定義。
野村氏はこの言葉を受けて、
以下のように述べておられます。
…………………………………………………
私は引退までの間に「五計がすべてある」
ということ。
プロとして生きる基本を身につけた
18歳からの数年間。
4年目でホームラン王。6年目で日本一を達成。
その後、挫折を経験した日々。
プレイングマネージャーとして、
「チーム = 家」を強くする努力をした日々。
選手としての衰えを感じた30代後半。
そして南海ホークス監督を解任され、
選手としての死に場所を探した最後の3年。
…………………………………………………
野村氏の豊富な知見の基礎は、
引退後の大量の読書にありました。
その1冊目は、安岡正篤氏の著書だった。
心よりご冥福をお祈りいたします。
野村氏同様、私たちビジネスパーソンに
いま問われていること。
『人生百年時代の中で、
人生五計をいかに実現させるか?』
そのためには「お金を残す方程式」
を実践していかねばなりません。
▼お金を残す方程式 = (収入ー支出)×運用
つまり、変数は以下の3つです。
▼収入
▼支出
▼運用
それぞれの変数のポイントは以下の通り。
▼収入 … 下記3つの段階あり
1.お金を貯め、元本を増やす時期
2.まとまったお金で勝負する時期
3.増やしたお金で安定運用する時期
▼支出 … 下記が黄金比率
*消費70%・浪費5%・投資25%
*投資のうち、5分の3を貯金へ
*残り5分の2を自己投資へ
▼運用
*貯めたお金をどんな形状で回すか?
(例)
上場株式・不動産・投資信託
【支出×運用】の相乗効果が追求できる。
節税しながら資産形成できる。
そんな手法として、いま注目を集めているのがコレ。
『イデコ(iDeCo)』
個人型確定拠出年金です。
公的年金制度はもはや期待できず。
「老後資金2000万円問題」が叫ばれる。
イデコは自分で毎月掛け金を積み立て、
投資信託などで運用。
60歳以降に受給する『じぶん年金』です。
このお話は次回に続きます。
今日も社長業を楽しみましょう。