こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
盛和塾が昨年末で終わりましたが、
稲盛和夫氏の経営哲学は本当に学びになります。
中でも『人生の方程式』は有名ですね。
『人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力』
稲盛氏が上記の『人生の方程式』を思いついたのは、
社会人になりたての頃だったとか。
大阪大学を不合格になり、地元の鹿児島大学へ進学。
そして大学卒業後に都会へ。
京都大学や大阪大学の同僚を見て、
『能力』
でコンプレックスを感じたそうです。
しかし、『能力』で劣るからと言って…
一生勝てないはずはない。
『熱意』があり、一生懸命努力する。
そこに『考え方』のファクターがかかる。
『考え方』がもしマイナスであれば…
人生が掛け算である以上、全てマイナスへ。
稲盛和夫氏はそう悟ったと言います。
『考え方』はやはり、とても大切ですね。
あるべき『考え方』を学べる最高の本は?
リーダー必読書といわれる本があります。
『貞観政要 ~ 上に立つ者の心得』(致知出版社)
『貞観政要』とは?
中国の帝王学の教科書として、読み継がれてきました。
唐の太宗・李世民と臣下との
問答や議論を集大成した書物です。
しかし、これまでにも何冊か出版されてきましたが、
読解力を要し、そのまま訳しても、
経営の実践に役立てるのは難しい。
そんな側面がありました。
ただ今回の出版物は秀逸です。
2人の“知の巨人”の対談形式だからです。
渡部昇一氏と谷沢永一氏。
お二人は本書の中でわかりやすく、
以下のように語っておられます。
▼『貞観政要』を読まなかった信長や秀吉
⇒ 彼らの政権は短命に終わった。
▼『貞観政要』を読んだ家康や北条政子
⇒ 彼らの政権は繁栄を築いた。
▼太宗は兄を殺したという決定的な負い目を背負い続けた。
それを帳消しにするために、
太宗は名君たらざるを得なかったのだ。
▼広大な宮殿をつくることは危険である。
低い粗末な宮殿が安全である。
豪華な宮殿をつくるような真似をすれば、
天下人民の心がすべて離れてしまう。
▼太宗は重臣たちにこう言った。
「君たるの道は、必ず須らく先ず百姓を存すべし」
これは君主よりも百姓が重要だと言っている。
人民を苦しめて君主が贅沢する。
これは、自分のふくらはぎの肉を割いて、
食べるのと同じだと。
▼君主は舟、民は水。
水は舟を浮かべることも転覆させることもできる。
▼人材登用の物差しはただ一つ。
その人間が本当に役に立つかどうか。
▼創業成った後の守成。
これをいかにやり遂げるかが最大のテーマである。
▼守成を成功に導いた意識とは?
「君臣は一心同体、独裁は必ず失敗する」
▼財産利益を深く貪ろうとするがゆえに災厄が訪れる。
:
:
:
リーダーはいかに自分を戒めるべきか?
組織をいかに永続させるのか?
太宗の重臣たちはこう考えていたとか。
「小さな贅沢を見逃すと、必ず極端までいってしまう。」
私(岩佐)も改めて自己反省し、
社用車の施策は従来通りこのまま以下を継続します。
▼新車ではなく、中古車
▼外車ではなく、国産車
(笑)
中古の4年落ちベンツの節税神話は有名ですね。
しかし…
『貞観政要』を読むと、愛車は中古の国産車が一番!
そう考えてしまいます。
今日も社長業を楽しみましょう。