こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
これは【逆張り戦略】なのか??
「黒字リストラ」拡大
昨年9100人 デジタル化に先手
こんな見出しが1月13日付の日経新聞朝刊一面に踊りました。
*アステラス製薬 700人
*中外製薬 170人
*カシオ計算機 160人 など
いずれも黒字企業ですが、リストラを進めているとか。
黒字なのに、なぜリストラなのか?
こうした事象から、経営者は何を読み取るべきか?
業績が堅調で雇用環境も良いうちに人員構成を見直す。
中高年を中心に削減。
若手社員への給与の再配分や、
デジタル時代に即した人材確保へ。
そんな経営者の狙いがあるようです。
デジタル時代への対応については、
『令和2年度税制改正大綱』
にて以下の改正がありました。
▼5G導入促進税制
*5Gシステム導入事業者
*5G用認定設備の取得をした場合
*取得価額の30%の特別償却 or 15%の税額控除
第5世代(5G)移動通信システムの早期普及を図る。
こんな政府の思惑もあり、新たな税制が創設されました。
この改正は通信事業者が対象です。
よって、中小企業の大半にとって、
無関係の税制かもしれません。
しかし…
「デジタル化への対応を急ぐべし」
そんな国策のメッセージを感じ取って下さい。
「黒字リストラ」の背景にはもう一つ、
『同一労働・同一賃金』
の機運を感じ取るべし。
正規・非正規という雇用形態との違いで、
不合理な待遇格差を解消へ。
大企業は、2020年4月1日からの施行。
中小企業は1年遅れの2021年4月1日からの施行。
▼正規雇用
▼有期雇用
▼パートタイム
▼派遣労働者
上記の労働条件の差異について、
企業側には説明する義務が生じるのです。
裏を返せば…
正規雇用にもかかわらず、
労働生産性が低く、賃金が高い中高年社員。
彼らの存在は同一労働・同一賃金の
機運の中で経営の足かせになりかねない。
こうした背景もあるのでしょう。
:
:
:
現代経営学(マネジメント)の発明者。
ピーター・ドラッガー氏の名言の中に以下があります。
…………………………………………………
変化はコントロールできない。
できることは、その先頭に立つことだけである。
…………………………………………………
時間に追われ、資金繰りに追われる。
すべてがパッシブに流れていく。
自分で経営をコントロールできない。
そんな「追われる経営」に注意すべし。
時代の変化を先読みし、先手を打つ。
2020年の年始の今、
しっかり考えていきたいところです。
2025年へ向けて、嶋中氏の分析通り、
史上3番目の好景気になるなら…
この時流のタイミングで、ビジネスができるなんて、
私たちは“幸せ者”ですね。
(笑)
ただその前に大不況もやってくる?
この5年間は経営の醍醐味あり??
経営者冥利に尽きます。
今日も社長業を楽しみましょう。