こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
2020年が本格的に動き出しましたね。
「新年祝賀パーティー」
昨夜、毎年恒例の祝賀パーティーが
都内で行われました。
日本経団連、経済同友会、東京商工会議所
3団体主催で1800人が出席されたとか。
多くの経営者や政治家が集まったそうです。
今年後半の国内経済を経営者はどう見ているのか?
メディアの取材に対し、こう回答されています。
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確実に開催地のインバウンドは増える。
大事なのは、東京だけでなく、地方に行ってもらう。
その仕掛けを作るのが我々の大きな責任。
by 赤坂社長(日本航空)
前回の東京五輪の支出は、GDPの約3%。
今回は約0.5%。
よって、大きな反動減はなく、景気は晴れのち晴れだ。
by 車谷CEO(東芝)
兵どもの夢の後ではないが、
経済的には打撃が起きると思う。
若い人の財布のヒモが締まる。
節約志向が高まってくると、
経済的にも大きな打撃を受けると思う。
by 磯崎社長(キリンHD)
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楽観的な見方がある一方、悲観的な見方もある。
さあ、あなたはどっち??
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さて、先日のブログで「令和2年度税制改正大綱」
について解説しました。
今日は、前年以前の税制改正で決定済。
そして、令和2年度より施行される改正項目を紹介します。
▼給与所得控除の縮小(所得税)
*控除額 ⇒ 一律10万円引下げ
*年収850万円超 ⇒ 195万円へ
▼公的年金等控除の見直し(所得税)
*控除額 ⇒ 一律10万円引下げ
*公的年金等の収入1000万円超
⇒ 195.5万円
*年金以外に特に高額所得がある年金受給者の控除額①
⇒ 1000万円超2000万円以下
⇒ 控除額がさらに10万円引下げ
*年金以外に特に高額所得がある年金受給者の控除額②
⇒ 2000万円超
⇒ 控除額がさらに20万円引下げ
▼青色申告特別控除(所得税)
⇒ 65万円から55万円へ引下げ
(注)
e-taxでの申告の場合、65万円控除のままでOK
▼同一生計配偶者&扶養親族の控除対象者(所得税)
⇒ 合計所得金額48万円以下へ
(注)現行38万円以下
▼源泉控除対象配偶者(所得税)
⇒ 合計所得金額95万円以下へ
(注)現行85万円以下
▼配偶者特別控除の対象者(所得税)
⇒ 合計所得金額
⇒ 48万円超133万円以下へ
(注)現行38万円超123万円以下
▼勤労学生控除の対象者(所得税)
⇒ 合計所得金額75万円以下へ
(注)現行65万円以下
▼家内労働者等の事業所得の必要経費算入(所得税)
⇒ 最低保障額55万円へ引下げ
(注)現行65万円
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令和2年度は、個人増税オンパレード。
所得税が大幅に改正されます。
国税の次なる“取れるところから取れ!”
のターゲットは年収850万円。
年収850万円は高所得者の仲間入り??
個人増税の流れはより鮮明になります。
オーソドックスに個人でお金を残す。
もはや、これは無理かもしれません。
資産管理法人(=MS法人)なくして、
これからの時代はお金を残せません。
孫氏の兵法には、以下のくだりもあります。
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戦いは、正を以て合し、奇を以て勝つ。
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戦いとは、正攻法を用いて敵と対峙し、
奇策を巡らせて勝つことである。
だから、奇策を効果的に用いる者は、
天地の動きのように定まることがない。
長江・黄河の流れのように終わりがない。
戦い方は正攻法と奇策の二つしかない。
ただその組み合わせの変化は多様で、極め尽くせない。
奇策と正攻法が生じることは、
丸い輪に端がないようなものである。
こんな意味の言葉です。
最新の税制動向に常に情報のアンテナを
張り巡らしておくべし。
そして、奇策を組み合わせるべし。
孫氏の兵法の精神は税金の世界にも
相通ずるところがあるのです。
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兵は国の大事なり、死生の地、
存亡の道、察すべからず
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戦争とは、国にとっての生きるか死ぬかの大事だ。
よく考えて見通しをもって、当たらなければ成らぬ。
そんな意味の孫氏の兵法の言葉です。
節税&資産防衛も経営者にとって、
ある意味、生きるか死ぬかの大事です。
今日も社長業を楽しみましょう。