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トヨタ自動車の創業者精神に敬意を表します。

 

こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。

日産自動車に再び激震が走りました。

『西川社長、9月16日付で辞任』

報道によれば、株価連動型報酬(SAR)を得る.

その際に社内ルールに違反が見られたとか。

本来額より4700万円多い、役員報酬を得ていたとか。

ゴーン氏を追放した西川氏。

ゴーン氏の不正額350億円に比べれば、
金額は小さいのかもしれません。

ただ結果として社内ルールに反し、
私腹を肥やしたと言われても仕方なし。

社員目線で見れば、「社長、それはずるいよ!」

ということになるでしょう。

 

 

片山修氏(経済ジャーナリスト)は、
今回こう指摘されています。

…………………………………………………

日産はトヨタ自動車やホンダと比べて、

創業者の理念や哲学が貫かれておらず、
骨のない軟体動物のような体質と言える。

歴史的にも社内で足の引っ張り合いが
続いていたが、

ゴーン騒動後、西川氏以外に
リーダーシップを取れる人間がいない。

そんな空気になっていたところだった。

今回の問題が出たことで、
再建に向けて足元がおぼつかなくなる
のではないか。

…………………………………………………

 

 

トヨタ自動車は、豊田喜一郎氏。

ホンダは、本田宗一郎氏。

こんなカリスマ創業者の存在が
企業DNAになっています。

しかし、日産自動車の創業は特異です。

第二次世界大戦前は、
日産コンツェルンの一員でした。

『日産』という名称。

これは当時グループの持株会社であった
日本産業が由来になっているとか。

そして1933年、
戸畑鋳物株式会社の鮎川義介氏の懇願で、
自動車工業株式会社より、

『ダットサンの製造権』

を無償で譲り受ける。

これが創業の源になっています。

 

 

トヨタ自動車現社長の豊田章男氏。

過去のリコール問題発生時の答弁でした。

米国下院公聴会で以下のように、
おっしゃられました。

…………………………………………………

私は創業者の孫です。

すべてのトヨタ車に
私の名前が付いています。

私にとって車が傷つくことは、
私自身が傷つくことです。

私は誰よりもトヨタ車が安全であること
を望んでいます。

…………………………………………………

創業者精神の崇高さと重みを
感じざるを得ません。

 

 

中小企業の後継者不足が社会問題化する中で、

【持株会社(=ホールディングカンパニー)】

が注目を集めています。

 

 

どんな時代が来ても、同族の後継者が不在でも、

創業者精神が永続的に維持できる経営体制を設計する。

そんな意味で、持株会社は有効です。

 

 

▼自社株(=出資持分)

▼自社不動産

▼自宅

 

 

こうした『換金性』の低い資産を持株会社へ移転する。

そうすれば、

 

 

▼株主配当

(注)医療法人は剰余金の配当禁止

 

 

▼家賃収入

 

 

という創業者利益を非同族の人間を
社長にしても永続的に確保できます。

 

 

奥田氏・渡辺氏・張氏。

トヨタ自動車も創業家以外の非同族社長が三代続く。

そんな時代が過去にありました。

にもかかわらず…

創業者精神が今なお継承されている。

さすが天下のトヨタ自動車です。敬服の限りです。

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ただ日産の教訓として留意すべきは何でしょうか?

自分が経営する法人はいわば、自分の分身です。

豊田章男社長のように、自社に対し、愛情を持って、
心血を注ぎ、経営に従事する。

 

そんな姿勢を忘れずにいれば…

自分が経営する法人を“食い物”にすることはないはずです。

 

 

経営者の公私混同を目にすれば、「社長、それはずるいよ!」

という思いが社員の心に芽生えます。

 

経営者の見栄消費やエゴ…

組織のお金との付き合いにおいて、

【礼節】をお互い持ちたいところですね。

私(岩佐)も改めて自戒したいと思います。

今日も社長業を楽しみましょう。

 

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