こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
助成金は確かに返済不要のお金であり、経営者には魅力的です。
しかし、入金サイトは長期化しています。
キャリアアップ助成金(正社員化コース)の場合、
計画申請後1年6ヶ月程度を要します。
よって、資金繰りが苦しい中小企業が
安易に手を出しても通用しません。
先日の大阪産業創造館のセミナーでも、このお話をしたら…
初老の社長風の男性が溜息をついておられました。
机にかじりつき、必死の形相で、
私(岩佐)の話を聞いていたのに…
「助成金は確かに返済不要のお金です。
しかし、資金繰りが厳しい中小企業を救済するための
ものではありません。
社員が明るくイキイキと働く職場を
本気で作りたい。
そう考える中小企業のための制度です。
入金サイトも極めて長いです。」
とお話した瞬間に、
身体をのけぞって、溜息をつかれた。
壇上で見ていて、興味深いリアクションでした。
助成金に対し、どうも勘違いをしている
社長さんが多いようです。
(苦笑)
国から崇高なお金を頂戴し、経営していく以上、
やましい考えは捨てるべし。
まずは助成金の受給環境整備の『準備』をしていきましょう。
具体的には以下の通りです。
▼人件費を経費と考えず、
人材投資により人件費以上に
利益を上げることを経営方針とする。
▼就業規則を整備する。
▼6ヶ月間有期雇用や働き方改革法対応
など新たな取組みを積極的に行う。
3月21日に引退会見を行った、
イチロー選手の名言があります。
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しっかりと『準備』もしていないのに、
目標を語る資格はない。
手抜きをして存在できるものが
成立することがおかしい。
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イチロー選手のマインドを肝に銘じ、
助成金と付き合いところです。
『準備(=受給環境整備)』をして初めて、
『目標(=助成金獲得)』を語る資格が生まれるのです。
今日も社長業を楽しみましょう。