こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
2月3日は節分でしたね。
皆さん、恵方巻は食べましたか??
日曜日はわが家の食卓にも並びました。
2019年の恵方は『東北東』でしたね。
さて、節分で一番儲かった業界はどこか??
税理士??
それは、100%ありません。
(笑)
答えは、海苔の業界です!
恵方巻により、海苔の消費量が大きくなるからです。
この業界には、
『海苔の御三家』
と称される老舗企業があります。
▼山本山
▼山本海苔店
▼山形屋海苔店
3社とも東京の日本橋創業です。
まず、山本山を見てみましょう。
『上から読んでも、山本山。
下から読んでも、山本山。』
このテレビCMのキャッチは有名ですね。
創業は1690年。初代山本嘉兵衛が江戸に出店。
1738年、お茶漬けで有名な『永谷園』の
創業者が開発した煎茶を4代目・嘉兵衛が販売。
結果、人気を博し、江戸中に広まる。
その後、6代目・嘉兵衛が玉露を発明。
まろやかな風味が旗本や大名から評判を呼ぶ。
こうして、山本家は莫大な財を築く。
1947年には現会長の9代目が、海苔の販売を開始します。
1970年にはブラジルでお茶の生産開始。
1975年にはアメリカのロスに現地法人設立。
現社長の10代目は、
社歴をこう振り返っておられます。
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こうして山本山の歴史を振り返ると、
「およそ100年ごとに何か新しいことが
起きている」
ことがわかります。
次の100年目は、
2035~2045年くらい。
ここで何かが変わらないと、
その次の時代に引き継ぐことはできない。
そう思っています。
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300年企業の創業家ならではの大変重みのあるお言葉です。
老舗でも決して、守りに入らない。
常に先を見据え、攻めることを考えている。
素晴らしいの一語に尽きます。
次に、山本海苔店を見てみましょう。
1849年創業。2代目徳治郎が『味附海苔』を開発。
明治天皇が京都へ行幸の折、
御所への土産物の上納を仰せつかる。
そこで、海苔に味を付けることを考案。
これを契機に宮内省御用達。
味附海苔は大ヒット商品へ。
3代目徳次郎は、海苔のサイズ統一や海外進出で現在の
『マルウメブランド』
を確立し、“海苔の神様”の異名をとる。
江戸の幕末に始まり、明治・大正・昭和・平成。
海苔一筋に老舗の看板を守ってきた、山本海苔店。
実は、当主が代々受け継いでいる、
門外不出の家訓書があるとか。
これを書いたのは、山本海苔店をメジャーにした2代目。
▼お客様第一に考えよ
▼本業を踏み外すな
▼質素倹約に努めよ
▼一族みな仲良くしろ
▼善根陰徳をなせ
▼跡継ぎが成人に達した時、無能だったら、
お店の許せる範囲でお金をあげて、
仕事をさせるな
このように、いつの時代も不変の家訓が存在するのです。
今日も社長業を楽しみましょう。