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【時価考】ライザップのV字回復なるか?《その2》

 

こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの

税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。

前回の続きです。

 

ライザップに救世主登場!

カルビー元CEOの松本晃氏。

松本氏は御年70歳のプロ経営者。

創業家の松尾家が経営へ一切口出ししないコーポレイト・

ガバナンス体制を条件にカルビーに参画。

コスト管理を徹底。

それだけではなく、ドライフルーツが豊富に入ったシリアル

『フルグラ』を大ヒットさせ、V字回復させました。

その後、創業家悲願の上場へ。

カルビー退任後、たくさんのオファーが来たそうです。

その中で敢えて、ライザップを選択。

それは、まだ40歳の瀬戸社長の将来性を見込まれたそうです。

彼を一人前の経営者にするためだとか。

70歳の松本氏と40歳の瀬戸社長。

親子のように歳が離れた経営陣。

彼らがライザップをどう再起するのか??

 

 

▼M&A拡大路線の見直し

▼買収戦略リスクの適正な測定

 

 

このような経営方針に転化していく。

そう言われています。

攻め一辺倒で突き進んできた

ライザップがどう守りを固めるのか??

大いに楽しみです。

 

 

 

2019年の私たち経営者のテーマは、
ライザップと同じかもしれません。

 

 

▼攻め一辺倒ではなく、守りを固める

 

 

これがあらゆる組織に求められています。

2019年度税制改正大綱においても、

 

 

▼中小法人向けの法人税軽減税率の2年延長

 

 

が正式に決定しました。

最終利益800万円以下の法人税率を本則の19%ではなく、

15%とする。そんな特別措置が定められていました。

当初の期限は『2019年3月31日』

までに開始する事業年度でした。

それが今回の改正により『2021年3月31日』

までに開始する事業年度となったのです。

このことから何を読み取るべきか??

それは、

 

 

▼個人増税 vs 法人減税の流れはまだまだ続く

 

 

ということ。

オーナー経営者の資産防衛の手段として、

【資産管理法人】によって守りを強固にする。

そんな手法に追い風が吹いているのです。

 

ただ資産管理法人に保有資産を移転するに際して、

 

 

▼自社株の時価

▼不動産の時価

 

 

に注意して下さい。

つまり、経営者個人が保有する自社株(=出資持分)の

【時価(=売買価額)】を税務上いくらにすべきなのか?

 

 

本業の事業法人や経営者個人が保有する不動産の

【時価(=売買価額)】を税務上いくらにすべきなのか?

ここがキモになります。

 

 

 

自社株も不動産も【一物一価】ではありません。

例えば、自社株(出資持分)の場合、

 

 

 

▼類似業種比準価額

▼純資産価額

▼配当還元価額

 

 

の大きく3つの時価があります。

 

そして、取引規模や従業員数などにより、

 

 

▼大会社 … 類似業種比準価額

▼中会社

*中会社の大

類似業種比準価額×90% + 純資産価額×10%

*中会社の中

類似業種比準価額×75% + 純資産価額×25%

*中会社の小

類似業種比準価額×60% + 純資産価額×40%

▼小会社 … 純資産価額 or

類似業種比準価額×50% + 純資産価額50%

 

 

に区分されます。

このように、売り手と買い手の組合せや会社規模等によって、

非上場株式(=出資持分)の評価額は“カメレオン”

のように七変化するのです。

 

 

不動産も同じです。

例えば、建物の時価として考えられるのは以下の通りです。

 

 

▼帳簿価額

▼固定資産税評価額

▼再調達価額

▼公示価額

▼鑑定評価額

 

 

このように【一物五価】です。

 

 

土地の時価としては以下が考えられます。

 

 

▼相続税評価額

▼公示価額

▼鑑定評価額

 

 

このように【一物三価】です。

時価については、よく考えましょう。

 

 

 

ライザップの再生請負人として、
新たな挑戦を始めた松本晃氏。

松本氏には、こんな名言があります。

 

……………………………………………………

「長くやるな、集中してやれ」

これは、私が口を酸っぱくして、
社員に言っている言葉です。

誤解されがちですが、
会社は社員に

「時間をかけること」

を求めていない。

期待しているのは「成果」です。

……………………………………………………

 

 

4月の労基法改正を見越したかのような、
素晴らしいお言葉です。

 

『働き方改革』に対する先見性を感じます。

 

 

そして、こうもおっしゃっておられます。

……………………………………………………

会社なんて、いつも問題だらけだ。

トラブルのない経営なんて、あり得ない。

逃げずにぶつかっていった結果、
将来が開けた経験が何度もある。

問題がビジネスをつくる。

問題のないところにビジネスは存在しない。

……………………………………………………

 

 

私たち経営者に勇気を与えてくれる言葉です。

カルビーに続き、
問題山積のライザップのV字回復なるか??

ライザップの未来から、
個人的には大きな学びを得たいと考えています。

今日も社長業を楽しみましょう。

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