こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
経営者として2019年、
どんなビジネス投資をしていくべきか?
2019年度税制改正大綱にて、
投資促進税制が整備されました。
今回の税制改正でも、ビジネス投資を後押しする施策あり。
▼中小企業経営強化税制 ⇒ ほぼ全業種
▼中小企業投資促進税制 ⇒ 製造業・建設業
▼商業・サービス業・農林水産業活性化税制
⇒ 小売業・卸売業・サービス業
上記すべて、2019年度税制改正にて【2年延長】
が決定しました。
当初の期限は2019年3月末まで。
これが今回の改正により、
2021年3月31日までに延長OK。
というわけで、まだ使えます!
例えば、中小企業経営強化税制の場合、
下記の投資をした場合に節税チャンスあり。
▼機械装置 1台160万円以上
▼ソフトウェア 1台 70万円以上
▼器具備品 1台 30万円以上
▼建物付属設備 1台 60万円以上
▼工具 1台 30万円以上
今回の税制改正により、対象設備の範囲の明確化&適正化が
定められました。
現時点で具体的な内容の発表はされていません。
よって、今後注目すべきでしょう。
ただいずれにせよ、
税効果としては以下の通りになります。
▼即時償却
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▼税額控除 7~10%(上限:法人税額の20%)
これはデカい!
即時償却は、初年度100%償却OKを意味します。
100%償却OKということは…
例えば、1000万円の機械装置を投資した場合、
▼336万円(法人税等実効税率33.6%)
の税効果が得られます。
そして、消費税率8%の分だけ、
課税仕入として経費性があるため、
▼80万円(1000万円×税率8%)
の税効果が追加で得られます。
税効果だけじゃありません。
厚生労働省の【助成金】もありまっせ!
2018年度に新設された、
▼設備改善等支援コース(人材確保等支援助成金)
https://roumu-management.com/subsidy5.html
も組み込んで下さい。
もし計画前と比較し、【2%以上の賃金アップ】
があれば、助成金受給チャンスが生まれます。
この制度は以下の通りです。
▼投資額 175~1000万円未満
⇒ 助成金最大130万円(1年コース)
▼投資額 240~5000万円未満
⇒ 助成金最大180万円(3年コース)
▼投資額 5000万~1億円未満
⇒ 助成金最大225万円(3年コース)
▼投資額 1億円以上
⇒ 助成金最大450万円(3年コース)
例えば、機械投資額1000万円の場合、
助成金最大180万円GETの可能性あり。
でも、助成金もらっても、税金がかかるんでしょ??
そう思われる経営者もいるかもしれません。
確かに助成金は雑収入として、
法人税等の対象になりますが、
【圧縮記帳】
の経理処理をすれば、税金はかかりません。
圧縮記帳とは、公的支援を活用して、
固定資産を購入した際の優遇税制です。
購入金額から助成金の額を差し引いた金額を
購入価額にできる方法です。
助成金収入と相殺できるため、プラスマイナスゼロなのです。
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以上をまとめると、投資額1000万円の場合、
▼税効果 416万円(法人税等+消費税)
▼助成金 180万円
を手にすることができます。
税効果&助成金で計596万円の
キャッシュ効果があるため、
【投資額の約60%(59.6%)】
を回収できることになるのです。
つまり投資リスクを【4割】まで押し下げることができます。
孫正義氏のリスク許容レベルは、
先日のブログのように、投資額の【3割】です。
あと一歩ですね。
残りの1割を埋めるのは容易でしょう。
マーケティングに基づく市場分析の視点で判断するだけです。
国策を掛け算で活用する。
そうすれば、孫正義氏の域に近いレベルで
投資判断できるようになります。
孫正義氏と言えば、フォーブス日本長者番付2年連続首位。
日本一の富豪でいらっしゃいます。
攻めの経営を展開していくうえで、
これほど大きな武器はありません。
国策として、
▼国税庁(税理士分野)
▼厚生労働省(社労士分野)
をミックスさせる。
そうすれば、一気に投資リスクを回避できます。
「税制のことは、税理士へ頼もう。」
「助成金のことは、社労士へ相談しよう。」
そんな足し算型のバラバラ支援では、
多忙を極める経営者も大変です。
そこで私どもは、税理士法人と社労士法人が一体となり、
ワンストップでご支援する。
そんな組織体制を整えております。
1本の投資情報を確認できれば、
最短最速で確実に税効果&助成金を!
そんなサービス理念です。
事業をするのはリスク一杯です。
元防衛官僚で、危機管理の第一人者である佐々淳行氏。
佐々氏は『危機管理3原則』として、
以下を提唱されました。
▼自助
▼互助
▼公助
まさに国策の恩恵(=公助)ですね。
公助を受けながら、攻めていくのです。
そうすれば、
【攻めと守りの絶妙なバランス感覚】
をもって、経営の舵取りができる。
旭化成工業社長の宮崎輝氏にこんな名言があります。
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十年「守りの経営」に徹したら、
企業はダメになる。
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じっと動かず、守りに入ってはダメですね。
お金をどんどん回していかないと、
組織は成長していきません。
さあ、2019年共に力強く進んでいきましょう。