こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
一昨日、日本にビッグニュースが飛び込んできました。
『本庶氏 ノーベル賞』
京都大学医学部教授の本庶佑氏。
日本人として2年ぶりのノーベル生理学・医学賞。
授賞理由は以下の通り。
『免疫抑制の阻害によるがん治療法の発見』
本当に凄いですね。
世の中には天才と呼ばれる方がいらっしゃいます。
敬服の限りです。
京大で開かれた会見で、
本庶氏はこう述べました。
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『果実』は大学に返し、
後進を育てることに使いたい。
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本庶氏は今回の授賞を研究活動で得られた
『果実』
と表現されたのです。
御年76歳にして手にした見事までの
『果実』
でした。本当におめでとうございます!
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本庶氏が研究者人生の集大成として、
大きな果実を得た。
それと同様に、
私たちも経営者人生の集大成として、
大きな果実を得なければなりません。
経営者人生の集大成としての
『果実』
とは何か?
私(岩佐)は以下のように考えています。
▼役員退職金
▼公的年金(老齢厚生年金)の満額受給
▼個人年金(小規模企業共済)
▼創業者利益(資産管理会社の活用)
この4つを得ることができれば、
胸を張って経営者はこう言えるでしょう。
「俺(私)は財を残した。」
「俺(私)は間違いなく、
お金を残す社長だった。」
例えば、小規模企業共済は加入OKですか?
これは、中小企業基盤整備機構による公的制度です。
開業医のドクター先生においては、
医師会が奨励しているケースも見られます。
小規模企業共済には、
以下の3つのメリットがあります。
▼入口(加入時)
⇒ 加入要件のストライクゾーンが広い
⇒ 代表取締役だけでなく、役員ならOK
▼プロセス(加入期間)
⇒ 全額所得控除
⇒ 個人で一般の生命保険に加入しても、
年間4~5万円の所得控除のみ
⇒ 掛金月額は月額1000~70000円
まで範囲内で自由に設定
⇒ 年収2000万円超の役員の場合、
月額7万円(年間84万円)の税効果は、
42万円
▼出口(解約時)
⇒ 将来解約時のお金は「退職所得」扱い
⇒ 日本の税制で最も優遇されているのは、
退職金の税金
⇒ 年金のように分割して受給することもOK
以上のように、入口・プロセス・出口全ての段階で効果あり。
経営者自身はもちろん、
奥様を含め、同族役員は加入する価値があります。
(注)
医療法人の理事の場合、小規模企業共済には
加入できませんので、ご注意ください。
『危機管理3原則』は以下の通りです。
▼自助
▼互助
▼公助
経営者は宿命的に【自助】の世界にいます。
万一事業が破綻し、仕事を失っても、
失業手当は1円ももらえません。すべて自己責任です。
よって、経営者人生の最後ぐらいは、
【公助】
の恩恵を受けてほしいのです。
老齢厚生年金しかり、小規模企業共済しかり。
公的制度をかしこく活用して下さい。
今日も社長業を楽しみましょう。