ブログ

創業と守成とどちらが難しいか?

こんにちは、TFPグループ代表の

税理士法人トップ財務プロジェクトの岩佐孝彦@税理士です。

……………………………………………………

帝王の業、草創と守文と孰れか難き

……………………………………………………

これは『貞観政要』の有名な一文です。

 

『貞観政要(じょうかんせいよう)』って何なのか?

リーダーの帝王学の原典とされる中国古典です。

出口治明氏(ライフネット生命創業者)、
張富士夫氏(トヨタ自動車前会長)。

このような著名な経営者の愛読書、座右の書。

そんなふうにも称されています。

上記のフレーズの意味は以下の通りです。

「トップの仕事は『創業』と『守成』だ。

お前たちはどちらが難しいと思うか?」

帝王の李世民が2人の側近にこう尋ねます。

番頭の房玄齢(ぼうげんれい)はこう答えます。

「天下が乱れ、群雄割拠の創業当初は、
争覇戦に勝ち抜かねばならないため、
創業の方が困難だ。」

一方、魏徴(ぎちょう)はこう答えました。

「前代の衰乱の後に、
新しい帝王が現れる時は、
人民はこぞって命令に従う。

しかし、天下を手中にすると気が緩み、
欲望を抑えることができなくなる。

人民が食うや食わずの生活を
送っていても、

帝王は贅沢三昧をやめず、
国家は衰退する。

ゆえに、守成こそ困難だ。」

 

 

房玄齢は早くから帝王に仕え、
創業の苦しみを体験している。

よって、『創業』の方が難しいと答えた。

一方、魏徴は権力基盤が固まった後、
その人物を買われ、敵対陣営からスカウトされ、
側近に登用。

よって、『守成』の方が難しいと答えた。

どちらも正解。難しいことに変わりなし!

ただ『創業』は『守成』と比べると、
特殊性は強いのかもしれません。

イトーヨーカドーグループ創業者の
伊藤雅俊氏はこう語っておられます。

……………………………………………………

成功した創業者というのは、

『狂気の人』だ。

その経営手法は、

血を分けた子供であろうと、
語り継げても受け継ぐことはできない。

……………………………………………………

上記の『狂気の人』とは、
現代風に言えば、カリスマということ。

『創業』の苦心はそう簡単には
マネできないかもしれません。

これに対し、『守成』の心得は、

その気になれば、いくらでも学習可能です。

2代目帝王の太宗は、
創業とは違う守成の難しさに直面。

『貞観政要』には、彼らが守成の時代を

どう乗り越えたか、その苦心がまとめられています。

先月の私のキーワードは、55と66。

先月は週末に崇高な儀式に2件参列。

大阪にて、創業55年の3代目襲名式。

(創業者13回忌法要にて)

和歌山にて、創業66年の4代目社長の就任式。

(新経営方針発表会にて)

 

創業55年や66年というのは、
創業から守成への切替えができたからこそ。

改めて敬意を表します。

今日も社長業を楽しみましょう。

アーカイブ

ブログTOPへ

日々是精進ブログはこちら
新型コロナ特設サイトはこちら
個別無料相談の詳細はこちら
  • 助成金&補助金で新型コロナ禍をチャンスに変える方法
  • 「令和時代にお金を賢く残す社長の新ルール」
  • お金を残す「社長の資産防衛の新常識」
  • お金を残す「社長の資産防衛術」
  • 「ずっとお金持ち」の人成金で終わる人
  • オーナー社長の「財務対策4つの急所」
  • 社長と会社のお金を残す力“養成”講座
  • 社長は「会社のお金」をこう残せ!
  • 小さな会社の社長のお金を残すために絶対必要な本
  • 社長のお金を残す財務プロジェクト作戦指南書
お問い合わせ
よくある質問