こんにちは、大阪駅前の税理士法人トップ財務プロジェクトの
岩佐孝彦@税理士です。
【生産性】が今、経営のキーワードになっています。
生産性を上げるには、最小の投入資源(インプット)で最大の成果
(アウトプット)を得る努力をしなければなりません。
例えば、10人の社員で10億円の利益を上げる企業は、1人当り利益は
1億円。同額の利益を5人で達成する企業は、1人当り利益は2億円と
なり、後者の労働生産性は前者の2倍になります。
生産性を上げるには以下の2つの方法があります。
▼成果物(分子)を大きくすること
▼投入資源量(分母)を少なくすること
伊賀泰代氏の著書『生産性 ~ マッキンゼーが組織と人材に求め
続けるもの』(ダイヤモンド社)によれば、
現場でよくある起こるのは、以下の問題だとか。
▼残業をしたり、人出を増やしたりという【投入資源を増やす】施策
が選ばれがちである。投入資源量を増やせば、生産性は下がる。
▼残業時間を増やして仕事の達成量を増やした場合も、たいてい生産性
は下がる。残業代は通常勤務時の時給よりもはるかに高いし、長時間労働
により疲れたり焦ったりすることで、生産性を下げてしまう。
▼仕事が忙しくなると、儲かっている企業はすぐに人材を増やす。
急いで雇った新人の生産性は既存社員ほど高くないばかりか、社内に
あふれる生産性の低い作業を彼らに押しつけてしまうことで、それら
生産性の低い仕事がいつまでも温存されてしまう。
そして、生産性を上げるための4つのアプローチとして、以下を紹介
されています。
▼改善により、投入資源を小さくする
*グループウェアを使って、コミュニケーションを効率化する
*書類整理法やファイルの共有方法を変更し、無駄な作業や書類
を減らす
*Excelでマクロプログラムを組んだり、手書きの定型書類をPC
上で入力できるフォーマットに置き換える
▼革新により、投入資源を小さくする
*ロボットなど大型工作機械の導入による組み立てプロセスの自動化
*製品の設計の根本からの見直し
*部品点数や設計図面数を大幅に削減
▼改善により、成果(付加価値)を大きくする
*製造現場における作業員のOJT
*ベテラン技術者のスキルを新人に伝授するOJT
▼革新により、成果(付加価値)を大きくする
*化学メーカーや素材メーカーが新たな機能を持つ新素材を開発し、
圧倒的な付加価値額の向上を達成
*フェイスブックは、ユーザーがアクセスできるコミュニティを
リアルなつながりのある範囲に閉じ込め、ネット上にグーグルに検索
されない内輪の世界を創造した。
日本では、製造現場における改善運動から【生産性】という概念が
普及したため、
【生産性を上げる手段=改善的な手法によるコスト削減】
という感覚が定着してしまっています。
ただ真の意味で【生産性】を上げるには、私たち経営者にも発想の転換
が今求められています。
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2018年度の助成金が厚生労働省より今月発表されました。
新設された助成金の中には、【生産性】向上の成果を従業員の処遇改善
につなげた中小企業を支援する制度が創設されました。
つまり、設備投資をして利益が増えた分を賃上げに回すことが条件で、
投資額に応じて以下の通り助成金が得られます。
▼設備投資額175~1000万円 … 最大130万円
▼設備投資額240~5000万円 … 最大180万円
▼設備投資額5000~1億円未満 … 最大225万円
▼設備投資額1億円以上 … 最大450万円
助成金における【生産性】とは、営業利益や人件費、減価償却費の
合計を雇用保険被保険者数で割って算出します。
この生産性要件を満たせば、助成金の上乗せ措置があるのです。
助成金を得ながら、生産性を上げる経営努力をすべし。
2018年度の助成金を学ぶなら、
以下のセミナーにご参加下さい。
https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=25442
……………………………………………………
■日時 5月16日(水) 14時~16時30分
■主催 大阪産業創造館
http://tfp-j.com/pdf/20180516_2.pdf
■テーマ
2018年度「人材助成金」活用セミナー
~人材育成への投資は今年がチャンス!~
■主な内容
1.顧客満足のために社員満足を犠牲にする
会社に明日はない
2.助成金は社員満足度向上のための
戦略的ツールだ!
3.今年度の“やりがい&安心度”を高める
助成金とは?
4.今年度拡充の税額控除をフル活用し、
財務基盤を増強せよ!
5.決算数字をこう改善できれば、
助成金の上乗せ措置あり
6.助成金と優遇税制はバラバラで取り組めば、
効果半減に注意!
……………………………………………………
講師は私(岩佐)と弊社の社労士(直江)
で務めます。
https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=25442
主催の大阪産業創造館によれば、
すでに定員50名を超える申込み数だとか。
私どもTFPグループの税理士法人と社労士法人共同で講師を
務めます。
今年度の助成金を活用したい経営者は、
お急ぎ下さい。
今すぐお申し込みを!
https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=25442
今日も社長業を楽しみましょう。