「ええじゃないか」に惑わされるな。
こんにちは、神戸の税理士の岩佐です。
今朝の日経新聞朝刊一面に大きく出ていた記事。
「過熱警戒で売り増幅 株急落、1143円安」
昨秋から始まった株高、円安局面で最大の下げ幅になったとのこと。
記事によれば、市場では中長期的な株高基調は崩れていないとの見方が多い一方、
当面は波乱が続くとの指摘もあるようです。
私はエコノミストではありませんので株価の先行きをシャープに見通すことはできませんが、
税理士の視点で経営者の立場から、この現象をどうとらえるべきかを考えてみました。
アベノミスクの現状は、各方面で「ええじゃないか」と酷似している
との見方がされています。
「ええじゃないか」とは何か?
明治維新の直前の江戸時代末期に「天からお札が降ってくる」ということで
民衆がコスプレをして踊り舞った社会現象。
アベノミクスの昨今の経済の動きをみても、
▼円安の進行
▼日経平均株価の上昇
▼トヨタなど多くの輸出企業の収益改善
▼百貨店の初売りなど個人消費好調
ただこれらは何も手を打たないうちに始まったもの。
「三本の矢」などで掲げる一連の経済政策は、まだ何も始まっていないにもかかわらず、
安倍総理の就任の途端に起こった現象です。
つまり、期待値や私たちの心理的な高揚が背景にある一時的な現象にすぎない。
これが「天からお札が降ってくる」という迷信(?)から起こった「ええじゃないか」と
酷似しているといわれる所以です。
以上のことが経済情勢の根底に流れていることを肝に銘じるべし。
来年4月の消費税率アップ後は、駆け込み需要の反動も覚悟しないといけない。
先行きは決して楽観視できないということです。
今こそ「ええじゃないか」に惑わされることなく、
▼最悪を想定し、最善を尽くす
▼悲観的に準備し、楽観的行動する
という経営者のあるべきマインドコンディションを持ちたいところですね。
今日も【社長業】を楽しみましょう。